第1話
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なので、VR技術について、詳しいことはよく知らないのだ。
だが今の、男の記憶と人格を持った俺は、この広告に興味津々だった。
「VRMMO? ……MMOを仮想空間でプレイするってことか?……どういう意味だ……?」
MMOというジャンルのゲームは、前世で何度もプレイしたことがある。それが「VR」になったというのは、一体どういうことなのだろう?????????。
まずは、VR技術について調べるとしよう。
***
俺のテンションは今、最高潮へ達している。
パソコン上の広告で《VRMMO》の存在を知った俺は、VR技術について、事細かに調べた。
??????まず、VRというのは「Virtual Reality」のこと。ここまでは俺も知っていたのだが、半年前、それを完全に実現したゲームハードが、天才学者「茅場晶彦」が所属する電気機器メーカー《アーガス》から発売された。
それが、《ナーヴギア》だ。
このマシンを使うことにより、人の脳を仮想空間に接続することができる。これを《完全ダイブ》と呼ぶらしい。
だが、ナーヴギアが発売された当初は肝心なソフトの方が、パズルや知育など、ぱっとしないものばかりだったそうだ。せっかくの完全ダイブ技術を、全く生かし切れていない。当然、コアゲーマー達は、不満を募らせる一方だった。
そんな中、ナーヴギアの基礎設計者である茅場晶彦によって、つい先日発表されたのが、世界初のVRMMORPG、《ソードアート・オンライン》だ。
俺も、「当たったらラッキーだろう」ぐらいの気持ちで、SAOのベータテスターに応募してみたのだが、まさか、本当に当選するとは……。知らせが届いた時、本当に心臓が止まりそうだったぞ。
そんなわけで俺は急遽、必要なハードを揃えることにした。まあそのおかげで、今までコツコツ貯めてきたお金の大半が消えたけど。
ちなみに、俺が買ったナーヴギアを見た母が、
「あら、美雪ってこんなのに興味があったの?意外ねぇ……」
と、やたらニヤニヤしながら言ってきた。そういえば俺、今まで物を欲しがったことって殆ど無いな……。俺が自分の意思で買ったものといえば、本ぐらいだろうし……。きっと、俺が何かに興味を持ったって事が嬉しいのだろう。
「それにしても美雪に、こんな男の子みたいな趣味があったとはねぇ……」
……そりゃあ、今の俺は中身が男だからなぁ。
色々考えているうちに、ナーヴギアを起動する準備が完了した。これを頭に被れば、俺は仮想空間に行けるのか…… 時代も進歩したなぁ。前世の俺の時代では、タッチスク
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