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SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
08:攻略会議とデュエル
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は言え、今の内容は否定出来ない。確かに《刀》では大した連撃も不可能だし、手数的には劣るだろう。だが、それは使い手による。それを示さなければならない。

「――――なら、戦いますか?」

「何???????」

ミハイルは嫌悪丸出の顔で振り向く。そんな事は気にせずに、僕はミハイルに歩み寄り、話を続ける。

「黙って聞いていても良かったんですが??????気が変わりました。あなたの言う手数的に劣る刀は、本当に手数で劣るか、その身で体感するのも良いでしょう?」

ミハイルの額に青筋が浮かぶ。それもその筈だ。今の台詞は言わばただの挑発だ。誇り高い騎士殿(仮)は安っぽい挑発でも黙ってはいないだろう。

「面白い、どれ程のものか試してやろう」

ビンゴ。何が「面白い」だ、何が「試してやろう」だと思いつつ外に出る。

「デュエルは初撃決着モードでお願いしますよ、流石にこんなところで攻略組を一人失いたくないので」

僕は不敵に笑いつつ、デュエルを申し込む。ミハイルは尚も苛立ちを隠さずに初撃決着モードでデュエルを承諾する。

腰の鞘に収まる刀を抜刀する。カウントの間、作戦を練る必要もない。今回の目的はただ手数でひれ伏せる、それだけなのだ。

ミハイルも背中に吊るしている片手長剣を抜き放つ。甲高い音と共に抜き放たれたその片手長剣は、何処か騎士の風格が漂っている。流石は騎士様だ。

――10。

――8。

――5。

――3。

――1。

――DUEL――

文字が弾け飛ぶと同時に、風を切る勢いで疾走する。それだけで狼狽える辺り、対人戦は慣れていないのだろう。先ずは右斜め上からの斬撃。当然それには反応し、片手長剣で防ぐ、が―――

「―――甘いよ」

体を捻らせ、左の横腹に一撃、次いで下向きの斬撃を行う。同時に斬り上げ斬り下がりの二連撃で後方に飛ぶ。

「??????くっ、中々やるな??????だが、勝敗はまだ決していないッ!!」

それだけ叫ぶと、ミハイルは突きの動作で突進してくる。その馬鹿みたいに突っ込むだけの戦法はもう見飽きた。僕は刀でそれを受け流し、拳をいれる。そこから空中に飛ばし、僕も大きく跳躍する。

「とどめだよ?」

右斜め斬り、横斬り、縦斬り、袈裟斬り。流れる動作でミハイルを斬り付ける。大きな音と共に、地面に着地。

――――勝者、ハリン。

僕は鞘に刀を納め、周囲に問う。

「さて、他に異論のある人っているかな?」

その問いに名乗り出てくる程の命知らずは、この場にはいなかった――――


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