九校戦編〈上〉
飛行魔法完成
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算領域内に起動式を貼り付け(ペースト)してからデバイスを操作しなくとも同じ起動式を利用できるようにしたのがループ・キャストの仕組みなら、連続して読み込まれる同じ起動式から同じ魔法式を組み立て、同じ変数を自動的に入力するのが飛行デバイスの仕組みである。トーラス・シルバーの出世作であるループ・キャスト・システムと今回作られた飛行デバイスは対を成すシステムとされている。ま、FLT会長をしている俺がトーラス・シルバーというのは、一部のみだ。
「全員、魔法による断続感はないか?」
そう質問すると全員の代表として深雪が答えた。タイムレコーダー機能は完璧に作動している。このシステムの要は、発動中の魔法の発動時点を正確に記録する機能。デジタル処理は人間ではなく機械でやってしまおうという事だ。魔法技能のみによる飛行に拘っては、到底実現不可能なものであったが今後役に立つと思って開発した物であるけど。
「そうそう原作の飛行魔法とは一個だけ違う機能があるが、それは何だと思う?」
「飛行魔法ですか?うーん、ISと違う事ですか?」
「惜しいな。正解はこれだ」
飛行デバイスを俺の手に持たせた後にオンにした後に、俺の背中に翼が生えたのだった。これは大天使の時のではなく4対8枚のサイオンの色によって出来た翼であったからなのか、俺の翼は白く色が付いた後に高速運転をし出してまるでISを展開したかのような加速をしていた。地下アリーナはIS用の模擬戦闘できる広い空間なので亜音速で動き回った後に、俺は深雪達のところに着地した。
「正解はこの飛行術式には二つのモードが存在する事だ、普通の人でも使えるのはノーマルモードで俺らのようにサイオン保有量が普通よりもとても多い場合のみ使用可能するバーストモードが存在する。無論サイオンの色によっては翼の色は違うと言えるだろうな。このモードを使えるのは限定的なもんだから普通のもんが使おうとしても、発動しないようにしてある」
「なるほどね、ワンオフで言えばトランザムシステムを積んだと言った方が分かりやすいか。それなら私達も納得だわ、ISに慣れてしまったのかノーマルだとあんまり飛んでる気がしていなかったわ」
トランザムで全員納得したが、今度の休みにFLTのCAD開発センターに行くつもりだと言ったら深夜達も行きたいと言ったので一緒に行く予定を立てたのだった。ついでに真夜と葉山さんも呼ぶかと思った深夜が連絡を取ると、一緒に行きたいと言ったのだった。FLT本社は首都圏にあるが、FLTのCAD開発センターは俺らの家から交通機関を乗り継いだ辺鄙な場所にあるので当日は車で行こうという事になった。
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