マクロスF
0808話
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うんだよ。メギロートは宇宙、空、地上で活動可能な機体なのに対して、イルメヤは地上と水中での活動を主目的にしている。他にも特殊な機能がついているしな。……ほら」
丁度映像ではガウォークのまま近づいてきたVF-171に向かって尻尾――蜘蛛型だから腹部と表現するのが正しいのだろうが――から糸を放ち、ガウォークの手足を絡め取ってその場でバランスを崩して頓挫させていた。
そして仕上げとばかりに尾から威力を最小限まで落としたビームガトリング砲を放ち、勝負は決まる。
尚、本来であればイルメヤの武器はガトリング・フォトンという実弾だが、その辺はレモン率いる技術班の手により、それ以外にも弾切れの無いビームガトリング砲と兼用されており、実弾とビームの2つを撃ち分ける事が可能な武器へと変更されている。
とは言っても、シャドウが使用しているような強力なビームガトリング砲は機体重量の関係上不可能だったので、かなり威力的に差はあるが。
個人的にはビームガトリング砲だけでもいいと思っていたのだが、水中での運用を考えるとどうしても実弾が必要だった。
最初にガウォークの手足を絡め取ったスパイダーネットにしても、今回は演習なのでその真価を発揮出来なかったが、ある程度の切断能力も備えている。
もっとも、こちらも当然グレイプニルの糸を使った切断能力とは比べるべくもない程度だが。
「何より、メギロート同様の無人機だからな。これで宇宙、空中、地上、水中の全てで無人機による活動が可能になった訳だ。……水中戦闘での出番はあまりないんだろうけどな」
呟き、蜘蛛型の機体でもあるイルメヤに驚きの声を上げる新統合軍の軍人達へと視線を向ける。
結局この日の交流会は無事に終わったものの、新統合軍にシャドウミラーがどれ程の力を持っているのかを実感させることになり、強硬派とよばれる者達は暗い表情を浮かべていた。
……取りあえず、当初の目的は達成したと考えてもいいだろう。
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