暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0808話
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『そこまでです! 第2戦もシャドウミラーの勝利となります。次の戦いは再び地上に戻ります。シャドウミラーの新型機、イルメヤという機体の初お披露目となりますので、観客の皆さんはご期待下さい』

 放送の声が、煽るように告げてくるが……交流会ではあっても、別に一般の観客が入っている訳では無いので、別に盛り上がっている気配は無い。
 いや、寧ろ新統合軍の者達は4機で戦いを挑みながら為す術も無く敗れた事にショックを受けている。
 まぁ、VF-171は新統合軍の主戦力だし、EXはEX-ギアを使えるようにした上位機種といってもいい機体だしな。

「おいおい、何だよあの動きは。バジュラ戦役の時は自分の戦いに集中していてあの機体の戦闘を見る機会はなかったけど、なんであんなにずんぐりむっくりとした機体でVFと同等か、それ以上に身軽に動けるんだ? VF数機分くらいの重量はあるだろ?」

 隣に俺がいるのをこれ幸いとばかりに尋ねてくるオズマ。
 特に隠しておくべき事じゃ無いので、その秘密を教えてやる。

「そうだな、純粋に重量だけで見ればシャドウは100t以上の重量を持つ」
「……重すぎだろ。いや、あのフォルムを見る限りではそのくらいあっても当然か」

 ちなみに、あの装甲をPS装甲にしてみてはどうかという意見も技術班から出されたらしいが、重量が洒落にならない数値になるので却下されたという事実がある。

「秘密は重力制御技術だな。そっちに関して言えば、マクロス世界でもそう珍しくは無いだろ?」
「確かにそうだが、機体に重力制御技術を反映させられているのなんてごく一部だぞ?」
「その辺は俺達の方が進んでいる技術を持っているからだろうな」

 シャドウミラーも、以前は重力制御技術に関しては殆ど手つかずだった。だが、ヒュッケバイン系統の機体を手に入れたり、グラビトンランチャーを手に入れたり、あるいはテスラ・ドライブの第一人者であるフィリオを迎えたりして技術的な蓄積を高めていった。そしてネオ・グランゾンのパーツの影響もあって、最終的にはシャドウミラーを代表する技術の1つになったんだよな。
 この辺の技術習得度は魔法球という存在があってこそだが、かなりの速度だった。

『皆様、ご覧下さい。映像に映し出されているのが、シャドウミラーの新型機でもあるイルメヤです』
「……蜘蛛?」

 アナウンスの声に、映像へと視線を向けたアルトが思わず呟き、俺の方へと視線を向けてくる。

「ああ。蜘蛛型の機体だ。純粋なスペックで言えばメギロートよりも上だが、空を飛べないというのが大きいマイナスだな」
「なんだってそんな欠陥機を?」

 俺とアルトの話に割り込んで尋ねてくるオズマに、小さく首を振る。

「別に欠陥機って訳じゃない。元々の運用思想が違
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