九校戦編〈上〉
織斑家での祝杯×玄信との秘匿通信
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
『そっちは知っていると思うが、壬生に調べさせた。あいつは退役後に内情(内閣府情報管理局)に転籍して、現在の身分は外事課長だ。外国犯罪組織を担当している』
「なるほど、同じ第一高校二年生、壬生紗耶香の御父君でしょうか。こちらでもいくつか調べていたのですが、まさかそこで働いている人とは思いませんでした」
『さすがの深雪さんでも驚くわよね?そういう情報は一真さんしか知らない情報よ』
俺は深雪を見たら驚いていたが、深夜達も同じ顔をしていた。そして俺に視線を向けると何だか隠していた情報だったのか、拗ねていた深夜と深雪だった。だが穂波さんは元警視庁のSPをしていたから、こういう情報があとで知る事を知っていたかのように深夜達をフォローする役目をしたのだった。それと秘匿通信なのに、諜報組織に所属する者をあっさりと暴露してしまっていいのだろうか。
「おいおい。これが秘匿通信でしかもトレミー経由でよかったぜ、対外諜報・防諜の一責任者の娘がブランシュのような組織に下請け組織とはいえそれを放置したんだからな。そっちの方が非常識にも程があるけど」
「まあまあ、あちらには理由があったのだからいいじゃない。それより玄信とフェルトが調べ上げた情報公開した方がいいんじゃないの?」
『それもそうですな。こちらで掌握している情報はとても信頼できる、香港系の犯罪シンジケート「無頭竜(No Head Dragon)」の下部構成員では無いかという事らしいがどうやらそちらも同じ情報のようですな』
フェルトからの情報だと同じく香港系の犯罪シンジケート「無頭竜(No Head Dragon)」だと言う事を。しかもさすが蒼い翼とリンクしているのか、その他諸々まで調べ上げてくれたのである程度の情報を響子にあげた。首領は部下の前にすら姿を見せないことから「頭の無い竜」と敵対組織によって付けられた名で、組織自ら名乗り始めた名ではない。 単なる犯罪シンジケートではなく、魔法を悪用する犯罪組織で、幹部として取り立てられる為には、魔法師であることが条件になっている。非人道的に製造されているソーサリー・ブースターの供給を独占的に行っていた。
『フェルトには感謝でいっぱいだわ、お陰でこちらも欲しい情報があったのだし』
「お返しは明日の調整の時にでも会おうか?響子。それに真夜も連れて行く予定だ、この通信が終わったら『明日行くの?だったら私も連れて行ってほしいわ。明日七草家のマンションで待っているわ』あらら、脳量子波で知ったようだ。という事で明日行くからな」
『とりあえず長話は明日しましょう。基地には秘密地下がありますからな、そこに入れるのは織斑少将の指紋とIDカードが必要なのですよ。では明日お待ちしています』
そう言って通信が終わった後に、フェルトには逆探知
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ