九校戦編〈上〉
織斑家での祝杯×玄信との秘匿通信
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
『本日「サード・アイ」のオーバーホールを行い、部品をいくつか新型に更新した。これに合せて、ソフトウェアのアップデートと性能テストを行ってほしい。それと黒鐵改専用の「サード・アイ」も見てみたいと真田が言っていた』
一○一旅団の読み方はイチマルイチ旅団というが、通常の編成とは別系統の魔法装備を主兵装した実験的な旅団で、その中にある独立魔装大隊は新開発された装備のテスト運用を担う部隊。まあウチも元は独立部隊だから少しは似ている部分はあるかもしれんが、ウチの場合は完全独立化した部隊なので上からの命令無視で出撃可能。
更に言えば対ドウター戦によるMSとISを開発・整備を行っている。機密の度合いは、あちらだと通常軍事機密から五〜六段階跳ね上がるからか、本来ならばこちらがCBでテロリストは全て敵だと言っているウチと関わり合うなど、部隊存在を耳にする事すら許されていない。が、それは表の話だ。ウチの場合は表だと技術を提供する事であり、裏ではCBとの取引で繋がりを持っているという事だ。
「深夜、明日空いているか?」
「ええ。私と穂波は暇だけど、明日行くなら別にいいわよ」
「深雪も構わないか?」
「私もよろしいですよお兄様」
「という事で、明日の昼に霞ヶ浦基地に行く。無論全員でな」
『私は学校を休むまでして、差し迫っている訳ではないが・・・・なるほどそう言う事か、藤林のIS調整をしてくれるという事なら全員来るのが納得できる』
『それと真夜もこっちに来るんでしょ?私と真夜のISは、起動すら出来てない状態だからね。たぶん今回必要ないからなのかもしれないけど、一応調整をしてほしいわ』
誰かが脳量子波で教えたそうだが、あとは真夜のISも調整が必要なのでこの電話を終えたら呼ぶか。黒鐵改専用武器はハリセンやゴルフクラブや剣はいつも通りだが、この世界に来てから黒鐵改専用武器を開発した。魔法師専用武装の『サード・アイ』と黒鐵改専用があるから、もし戦艦内にドウター反応があった場合は普通のマテリアル・バーストとかが撃てないからだ。
「という事で明日の昼に基地に行くから、その時は玄信とかその他関係者が一緒だと助かる。明日はこの姿ではなく本来の姿で行くのでな」
『本来ならば本官は立ち会えないが、織斑少将の頼みとあれば立ち会いましょう。擬態前なら分かりやすいのでそれでお願いしますので、明日の昼にお待ちしております』
「了解」
事務的に敬礼したので、玄信も敬礼した。俺は国防軍の者ではないが、国連の時がまだ癖としてあるからだ。
『では次の話だが、聞くところによると織斑少将は今夏の九校戦には選手兼エンジニアとして出場するそうだな』
「おやおやその話は誰に聞いたのやら、つい数時間前の話ではありますけど?」
『
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ