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大和撫子七変化
第七章
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第七章

「その先輩のところに」
「当然の流れで」
「ああ、当然だよ」
 ここでも開き直る雄大だった。
「行かなくてどうするんだよ」
「どうもしないよ」
「なあ」
「全然な」
 皆ここでは一旦突き放した。
「俺達は付き添いだからな」
「ただのな」
「お目当てがあるのは御前だけ」
「先輩のクラスだからな」
「まあそれでもいいじゃないか」
 雄大はにこにことしたままであった。
「悪い場所じゃないんだからな」
「学校の文化祭でそんな悪い場所があるか」
「あってたまるか」
 これが彼等の反論だった。
「健全に決まってるだろ」
「不健全だったら先生が来るだろ」
「それでもあれはぎりぎりだろ」
 ふと一人がこんなことを言った。
「どう考えてもな」
「ぎりぎりか?」
「メイド喫茶はやばいんじゃないか?」
 これが彼の主張だった。
「やっぱりな」
「そうか?」
「そうだろ。やばいだろ」
「俺は別にそうは思わないけれどな」
 雄大は首を傾げさせながら述べた。
「そこまではな」
「まあ御前がそう思うんならそれでいいけれどな」
 彼は雄大にはこう言うに留めた。
「どっちにしても行くんだしな」
「行かないと一生後悔するからな」
 大袈裟なことも言った。
「だから目の前にゴルゴ13がいても行くぞ」
「メイド姿のゴルゴ13がいてもか?」
「しかも下着は白ブリーフのままで」
 ゴルゴ13といえば白ブリーフであった。尚この面々の下着は全員トランクスかボクサーパンツだ。雄大はトランクスを愛用していたりする。
「それでも行くか?」
「そんなのがいても」
「ああ、行くさ」
 見事に言い切った雄大だった。
「だってな。最後にはな」
「あの人がいるからだよな」
「やっぱり」
「そうだよ。それじゃあな」
 廊下の門を曲がった。そのすぐだった。
 そこにメイド喫茶があった。そここそはだ。
「ここだよ」
「ああ、ここだよな」
「この教室だよな」
 今は教室ではなかった。看板には堂々とだ。メイド喫茶と書いてあった。
「先輩のクラス」
「確かな」
「うん、ここだよ」
 雄大もその通りだと答える。
「このクラスにいるから」
「それでメイドやってるんだよな」6
「あのスタイルで」
「さあ、見に行こうか」
 雄大は上機嫌で皆に話した。
「これからね」
「おい、飲みに行くんだろ?」
「食べにな」
 皆は一応こう返した。
「喫茶店だからな」
「飲まないで何するんだよ」
「そうだよな」
「そうだよ。飲んで食べるよ」
 一応はこう答える雄大だった。
「ちゃんとね」
「何だ、わかってるのか」
「流石にちょっとはな」
「わかってるんだな」
 皆少しだけほっとしようとし
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