二話
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まの顔で登録したほうが楽かなって…」
「「はぁ…」」
そういうと俺は二人に溜息をつかれた。
(なんでだよ、合理的だろ…)
そう心の中で呟いた。
そんな言い合いをしていいるうちに周りがさらに騒がしくなり、混乱と絶望の叫び声がちらほらきこえ始めてくる。
「クライン、ジンこっち来い。」
俺とクラインを引っ張るようにしてキリトはその場から連れ出した。
「二人ともよく聞け。」
路地の裏につくとキリトは今の状況を説明しだした。
もう少ししたらはじまりの街周辺はプレイヤーで埋め尽くされ狩場となり、リポップを探し回ることになるだろうということ。そのため早く次の村に移動しなればいけないとういうこと。
「で、でもよ、オレにはリアルのダチがいるんだ。そいつらを置いていけねぇ…」
クラインのその言葉にキリトが唇を噛んだ。
「俺はキリトについて行く。」
たぶんこの状況においてこれが俺にとってもキリトにとっても一番いい選択だろう…
「わかった、じゃあジンは直ぐにオレと一緒に街を出よう。」
そういいキリトは歩をすすめた。
その隙に俺はクラインに小声で。
「これは憶測だが、あいつはお前に対する…いや全プレイヤーに対する罪悪感を感じていると思う。」
「な、なんであいつがそんなことを思ってるんだよ。」
「それはあいつがベーターだからだろう。あいつは事前にこの世界の情報を持っている、それを開示せずにこの街を出ようとしてんだ、そのことに罪悪感を持ってもおかしくないだろ?」
「そんなことあいつが気にすることじゃねえだろ!」
「落ち着け、言ったろこれは憶測だって」
そういいクラインを落ち着かせ一つだけ頼みごとをした…
「クライン死ぬなよ。そうすればキリトの罪悪感も薄れるかもしれない、俺は少しの間だけあいつを見守っとくからさ。だから死ぬな…」
「…おう、お前もキリトも死ぬんじゃねぇぞ!」
死なないさ、こんなところで死ねるわけない、まだ俺は約束を果たしてないからな…
「ああ、じゃあ俺も行くよ。」
俺は路地の出口で待っていたキリトと共に始まりの街を出た。
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