第九話 黄色い血管
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、何かをすれば失敗し、些細なことで怒られ、同僚にはバカにされ蔑まれ陥れられてきた。
そんな毎日を繰り返すうちに、憎しみだけが募って行く、私を陥れた彼奴らが憎い、私を嘲笑った彼奴らが憎い、そうして憎しみを貯めて行くうち同じ思いの同志も見つけた。
私に協力すると言った人間も見つけた、私が愛されるために力を持った娘を勧誘し招いた、そして力を手にいれたと思ったら、襲撃され、仲間だと思っていたあの人間にも逃げられた、もう後はないならば如何するか、ここで死ぬ訳にはいかない、だが力が無い如何すればいい。
そんなことを思っている内に、どこからか声が聞こえてくる。
『力が欲しいか?』
欲しい、誰にも負けない強さを?
『良いのか?これはお前を破滅に導くかもしれない力だ…それでも力を欲するか?』
何だっていい、力を得られるのならば、彼奴らを見返せるのなら命だって捨てても構わない?
『いい覚悟だ、存分にこの力を使うといい、変身しろ…それがお前が生き延びれる唯一の方法だ』
そして、どこからか力が流れ込んできたかと思ったら、私の手の中には黒いベルトと携帯が握られていた。
これが、私の力…これで、彼奴らを…殺しテヤる
「アガァァァァァ!!!!!!!!!」
「な、何だ?」
「…急に力が増しましたね」
「イッセー君、注意して何か来る」
「……」
レイナーレは手に持ったベルトを腰に巻く。
そして手に持った携帯を開き操作し始める
『9 1 3 Ready』
低めの電子音で、準備ができたことを知らせる音がなると、待機音声が、周囲に鳴り響く。
そして、さっきとは違う不気味な声で叫ぶ
「ヘンシン…」
ベルト中央の斜めのくぼみに携帯をセットし、横に倒す。
『Complete』
そして、黄色の血管の様な光が身体中に張り巡らされると同時に、装甲が現れてレイナーレ、いやレイナーレだったものに装着されて行く。
そこに居たのは……
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