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魔法薬を好きなように
第25話 夏休み後半は
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て売っているよ」

集中力を持続させる魔法薬というのは、栄養ドリンクのようなものだ。本来なら医師や薬剤師のつくるものだが、その内容から変更しているのは、お茶からカフェインだと思われる興奮物質を取り出したものを、これは錬金で作り出す。そして、一応、ノンアルコール仕様だ。他にも、アレンジしているので、依存症をおこさないようにしてあるつもりだ。



ティファンヌとは、ほとんど毎日一緒にいれることになって、うれしさ半分、悲しさ半分。今さら、また勉強かよと思いもあったりする。トリステイン魔法学院にいかなかったのは、文官になる気がなかったからなんだからなぁ。

勉強の日は、ティファンヌの家で、昼食をごちそうになってから、ベレッタ夫人をまじえて少しおしゃべりをすることになったが、このあたりは、魔法学院での話すスタイルと一緒で自分から、多くは語らないで、聞き役により多くとしている。アルゲニア魔法学院での授業終了の時間にあわせて、お茶を飲んでから、デートをする日と、勉強をする日に、しばらくはわけている。

デートの日は俺の家で、昼食を開始するか、2週に1回ぐらいは馬で遠出をする。その時のお弁当は、ティファンヌがつくってくれている。馬代は俺がもっているけどな。法衣貴族で馬を持っているのは、かなりな高位の官職についているものだからだ。
昼食後は、たまには俺の部屋で、香水をつくるところを見せて、好みの香りを楽しんでもらったりもしている。普段より、小ぶりの小瓶にして、多目の種類を試してもらっている。モンモランシーの関係もあるから、売り物にできないから、ティファンヌ専用の香水の調合屋みたいなものだ。

最初の虚無の曜日は、まことに残念ながらモンモランシーの護衛だ。ギーシュがいるのだから、それでよかろうが、契約は契約だから、おこなうしかない。昼食はちゃっかりとティファンヌも一緒にと、一見するとありがたい言葉はあったが、ティファンヌの食事代は俺持ちだ。

どこまで貧乏貴族なんだよ。

まあ、俺が素知らぬ顔をしていれば、美談になるし、俺にとっても、モンモランシーとギーシュの恋人同士なのか、そうでないのか微妙な雰囲気を気にしなくて良い時間がもてた。

翌週の虚無の曜日で俺の家で、親父と一緒に昼食をとった時には、あたりさわりのない話だったが、あとで親父から、

「お前って、あんな若い娘が好みだったのか?」

「おい、親父! 俺の年齢を何歳だと思っているんだ!」

単純に、俺が前世と今の年齢を足して、妥協できる範囲までの年齢の女性までを、お相手していただけで、恋人とか、結婚相手にするのなら、近い年齢をやっぱり選ぶぞ。世間体を気にしないのなら、前世の年齢で見合う相手でも、そこまでは気にならないが。

ティファンヌの宿題の方は、思ったよりも進み、
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