第九話 新しい仲間
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し山本は何かに気づいた様子だ。
「あぁ!成る程!敵も我々がここまで離れた所から攻撃を加えてくるとは思わない。今回は奇襲をかけるということですか」
作戦の本質を理解した山本は感心した様子だ。
「え?でも私達颯君みたいにそんな長く飛べないよ?」
香織は首を傾げる。
「香織上等攻魔曹、我々は航空機とは違い滑走路を必要としない飛空攻魔士です」
香織をはっと何かに気づいた様子だ。
「その様子だとお気づきになられたと思います。我々は数島の無人島を経由して敵艦隊に奇襲を仕掛けます。ミサイルの襲来に敵艦隊が撹乱しているうちに我々は戦場を離脱。我々の任務は以上です。あくまでこれは机上の策です。実戦ではいかなる場合に対処出来るよう心構えをお願いします」
間桐の言葉に一同は深く頷く。
「ではもう直ぐ出発しましょう。各員準備を整えて下さい」
世界聖戦が始まって二ヶ月。米露軍はオーストラリアを拠点に太平洋を北進し日本への侵攻を開始した。
それを迎え撃つべく大日本帝国の精鋭である総括軍は『大日本帝国総括軍機動艦隊』を派遣した。
御堂統(ミドウ ミツル)艦隊司令長官は五人を激励する。
「各員一層奮起努力、任務を達成されたし!お前達の活躍を期待している!武運を!」
『は!』
御堂は敬礼をし間桐達も敬礼を返す。
「皆さん、コマンド詠唱を。」
五人はコマンド詠唱を開始する。
「絶域、攻魔、攻魔特殊能力A(加速).C(高速飛行)を解放。攻魔刀、攻魔衝波ブラスター、戦闘服を粒子形成。コンタクトスタート」
間桐は詠唱を終えるのと同時に皆も詠唱を修了する。
「さあ、行きましょう」
間桐は甲板を蹴り凄まじい加速で上昇した。他の隊員達もそれに続く。
五人の編隊は夕焼けの空に消えた。
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