マクロスF
0807話
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ぞ?」
「別にいいわよ、あたしに恋人が出来たのが原因でファンを止めるんなら、そこまでの人だったってだけでしょ」
ふふんっ、と笑みを漏らすシェリル。
いやまぁ、確かにそれでファンを辞めるのならそれまでってのは分かるが。
「それに、こうして真実を明らかにしないと妙な誤解をするような人達も現れかねないからね。あたしがアクセルに脅迫されているって勘違いするとか」
確かにシェリルの人気を考えれば、その可能性は十分にあり得る。銀河規模で活動しているシェリルだからこそ、そのファンは多岐に渡り、同時にいきすぎたファンというのも存在しているだろう。
音楽に全く興味の無い俺でも過去に世界的に有名だったバンドのメンバーがファンに殺されたと言う話は色々と聞いた事がある。
勿論シャドウミラーに所属した以上、そんな相手にどうこうさせる気は一切無い。
だが、それでも最初からそのような状況に持っていかないに越した事はないのだ。
今更言っても、既に意味は無いんだが。
何しろ、あのキスシーンと俺と付き合っているという宣言は、ギャラクシーネットにリアルタイムで流されていたのだから。
……いや、それを思えば、ファンから狙われるのはシェリルとそういう関係になった俺になるのか?
それならそれで構わないんだけどな。俺には物理攻撃は効果が無いし、それ以前にシャドウミラー代表として活動している以上、この世界だけにいる訳にもいかないんだし。
「……はぁ、分かったよ。とにかくホワイトスターに戻るぞ」
溜息と共にそう呟くと、シェリルは笑みを浮かべて俺の腕を抱きしめ、服越しにでも分かる程に盛り上がっている豊かな胸が腕に当たって形を変える。
「さすがアクセル、あたしの恋人ね」
「それはいいから、ホワイトスターに戻ってからレモン達に対する弁明は任せたぞ」
記者会見の場で、俺の恋人だと宣言したシェリル。それを見たのは当然マクロス世界の者だけだろうが、シェリルこそが唯一の俺の恋人であると認識しただろう。
レモン達の存在を知らないままに。
当然そんな真似をしたシェリルがレモン達にお仕置きされるのは当然であり……
事実、その日の夜の営みでシェリルは色々な意味で大変な目に遭うのだった。
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