マクロスF
0807話
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ャラクシーネットに流されてるんだぞ。
そんな意味を込め、キスをしたままジトリとした視線をシェリルに向けるが、その張本人は目に悪戯っぽい光を浮かべたまま俺へと視線を向けている。
そのまま数秒。触れるだけの軽いキスを終えて唇を離したシェリルは改めて記者達の方へと視線を向けて宣言した。
「分かったかしら? アクセルがいるからこそ、あたしはこうして無事で生きていられるの。そして命の恩人だというだけではなく、あたしは真剣にアクセルを愛しているわ」
次は俺の番だとばかりに視線を向けてくるシェリルに、小さく溜息を吐いてから口を開く。
「シェリルの言っている件に関しては本当だ。現在俺とシェリルは付き合っている」
その言葉と共に再び幾つものフラッシュが光り、思わず眉を顰める。
「シェリルさんのどんな所に惹かれたんですか?」
「告白に関してはどちらの方から?」
「ご結婚の予定はおありになりますか?」
「普段はどのようにお過ごしなのでしょうか?」
「シェリルさんがシャドウミラーに所属した最大の理由に関してはアクセルさんとの交際関係にあると思ってもよろしいのでしょか?」
そんな風に、多種多様な……いや、多種って程に種類は多くないが、それでも幾つもの質問が投げ掛けられる。
それらに1つ1つ答えていくのも面倒になった俺は、そのまま指を小さく鳴らして影のゲートを展開。
「では、約束通り最後の質問に答えたので記者会見はここまでとする。今日は忙しい中、集まってくれて助かった」
短くそれだけを告げ、記者達の目の前でそのままそこに身を沈めていく。
シェリルと共に影のゲートに沈みつつある俺を再びフラッシュが襲ってくるが、それを無視して完全に影のゲートに沈み込む。
まぁ、かなり強引に記者会見を打ち切った感はあるが、あのままあそこに残っていれば間違いなく際限なき質問を繰り返されていただろうからな。
どこの世界、どこの時代に行ったとしても、他人の恋路は……それも有名人の恋路は人々の好奇心を刺激するのだろう。
ともあれ、影のゲートの出口を記者会見会場となった建物から数km程の距離の場所にあるビルの屋上へと展開して、そこに姿を現す。
一応周囲を様子を確認するが、さすがにビルの屋上だけあって誰かがいる気配は無い。
「あはははは。見た、アクセル。記者達の驚いた顔」
「ご機嫌だな」
悪戯が大成功したとでも言いたげなシェリルの言葉に、思わず溜息を吐いてから口を開く。
「何だって急にあんな真似をしたんだ?」
「迷惑だった? あたしとの関係が公にされるのはそんなに嫌?」
「別にそんな訳は無いさ。寧ろシェリルの方が問題だろ? 恋人の存在が発覚した歌手ともなれば、ある程度ファンの数が減るのは間違いない
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