暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0807話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 記者会見を始めると口にしながら、素早く部屋の中を見回す。
 部屋の中には入りきれない程に密集している記者達。
 ……まぁ、無理も無い。TVや雑誌等色々なマスコミの記者が集まっているが、そもそもここはミュートスにある、マクロス世界でのシャドウミラーの本拠地、タンタシオンだ。
 そして今のマクロス世界の中で最も人々の興味が集中している場所であり、そうである以上は需要と供給の関係で多種多様なマスコミの支社が存在している。
 そのフットワークの軽さは、シャドウミラーと取引をしたい他の会社と比べても尚早いと言ってもいい。
 で、そんな状況でバジュラ戦役以降消息不明となっていたシェリルのこれからに関しての記者会見を行うと、よりにもよってシャドウミラーの名前でタンタシオンにいるマスコミ各社に対して連絡をしたのだから、この光景はある意味で当然だった。
 ……ちなみに、マスコミが大勢集まってきている状況では当然とも言える違法な取材や強引な取材に関しては、それが発覚した時点でその会社は都市から退去させ、2度とその会社の関係者はこの都市に入れないというのを前もって通達してある。
 それでも高をくくって違法な取材をしようとした記者や、あるいは強引な取材をしようとした記者はその会社共々都市から追放されており、おまけとばかりにその記者と名前と所属している会社の名前をギャラクシーネットで公表している。
 勿論それだけで全てが解決する筈も無く、都市外退去させられた会社が雇った全く関係の無い奴がいたりはするが……まぁ、その辺は許容範囲内だろう。
 もっとも、何か妙な真似をすれば他の者達同様に都市外退去にするだけだが。
 そんな風な状況なだけに、基本的に多くのマスコミは節度を持った取材をしている。それはこの部屋に入りきれない程のマスコミがまだタンタシオンに存在している事が証明しているだろう。
 ともあれ、そんなマスコミに向かい、マイクを手にして口を開く。

「今回は集まってくれて感謝する。既に知っている者が殆どだと思うが、俺はシャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ。さて、先程も言ったが、シェリル・ノームのこれからについての報告をさせて貰う。質問に関しては、こちらの発表が終わった後で聞かせて貰う」

 アクセル・アルマーと名乗った瞬間、記者達がざわめく。
 この都市に派遣されてくる以上、当然俺の姿については知っている者が殆どだろう。だが、こうして直接俺が人前に現れるというのは滅多に無いから、それ故の当惑といったところか。
 多少のざわめきが残る記者達を一瞥し、口を開く。

「さて、ではまず結論を単刀直入に行こうか。これ以後、シェリル・ノームはシャドウミラー所属の歌手として活動する事になる」

 その言葉を口にした瞬間、ざわりと記者達がざわめく。
 
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ