暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
82話:皆、準備はいいか!(野郎:4 女性:15)
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とりあえずケーキを受け取った俺達は、翠屋にやってきたライトニング分隊と合流し、フェイトの運転でコテージに戻ることになった。
コテージに向かう前に桃子さんから「今度からは忠実(まめ)に帰ってくるように」と、こっぴどく言われてしまった。
代わりに「善処します」と返したら、またも怒られた。その姿をエリオやキャロに見られてしまい、少し気恥ずかしかった。フェイトやシグナムには笑われたりもした。ちくせう……
「―――ふぅ…」
「運転お疲れ、フェイトちゃん」
「うん」
過去を振り返って重いふけっていると、いつの間にか待機所のコテージに着いていた。思った以上に考え込んでいたようだ。
車を降りると太陽は沈みかけていて、所々では星々が輝きを放っていた。時々吹き抜ける海鳴の風はどこか懐かしく感じられた。その風に乗ってか、どこからか香ばしい匂いが尋ねてきた。
「…?なんか、ちょっといい匂いが…?」
「キュクル〜」
「うん…」
どうやらチビッ子二人も気づいたらしい。フリードも何やら機嫌が良さそうだ。
「はやて達が、もう晩御飯の準備始めてるのかな…?」
「……いや、これは…」
「―――あ、お帰りー!」
「なのはちゃん、フェイトちゃん! それに士君も!」
フェイトの言葉に口出ししようとすると、コテージの方から声が聞こえてきた。小走りでこちらにやってくるのは、来てすぐ会ったアリサと久々に顔を合わせるすずかだった。
「すずかちゃん!」
「すずか…!」
二人の姿―――特にすずかを見た瞬間、なのはとフェイトの雰囲気が変わった。
そして「久しぶり〜」などの挨拶を交わして、そのままきゃぴきゃぴと話し始めた。
エース魔導師としての二人しか見たことのないスターズは、この光景を見て「意外だ」と思ったのだろうか。少し驚いた様子だ。
「いや〜、あの光景も見るの久々だね、士君」
そこへ突然横から声をかけられて、しかも腕を肩に乗せられた。
フォワード陣はいきなりのことで驚いていたが、俺は別段驚くこともなく溜め息を一つついた。
「いきなり現れて肩を組むとは……お前は相変わらずだな、カオル」
「それを言うなら、あの4人からはぶられてる君の方もだよ、士君」
ははは、と笑い声を上げながら言うのは、こちらも直接会うのは久しぶりの友人、カオルだった。
「あ、そちらの4人が士君達の部下だね? こんばんは、士君の親友、沢渡カオルです。『カオルちゃん』って気軽に呼んでね」
「「「「は、はぁ……」」」」
「初対面でいきなりハードル高いことすんな」
「あいてっ」
フォワードの4人に挨拶をして早速暴
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