第十八話 ~彼女の選択 U ~
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その瞬間にFクラスはAクラスの設備を手に入れるためのチケットを手にしたのだった。
けれども、続く第五試合に負けて「代表の要求を聞く」を奪われたときにはそうとも限らないのだろうけれども、恐らく彼が出るんだろう。
私たちの攻撃を防ぎきった希代の神童君がFから出馬するんだろうから。
「次の坂本君が勝てばFクラスの完封になるのね……」
私たち、結局なにもしてないんじゃないだろうか、対Aクラス包囲だって…
「対A包囲網の皆さんのおかげでこの場を作ることができたのです。何の役にも立っていないなどと、ご自分を貶めないでくださいね。」
って…
「千早さん、もうこっちに戻ってきていいの?」
「えぇ、事後処理は今回すべて代表殿が自らの手で指揮を執っていらっしゃるので。」
そう言って淑女な微笑みを浮かべている彼女。
聞こうと思っていたことがあったけれども、それはまた別の機会にしよう。
そう心の中で私は誓う、別の機会欲しさにかまけている自分に関心はしないが、それでも彼女の近くに互いに気持ち良く過ごしているのに何でわざわざそのムードを破壊しかねないようなことを口に出さないといけないのか。
当然口に出さなくていいはず、私はそう思う。
「友香さん、応援感謝しますね。」
どこかで見たような柔らかな笑顔が私に向けられる。
その笑顔に思わずどきりとしてしまう。
「感謝されるようなことじゃないよ…」
この笑顔を私はいつ、どこで、見たのだろう。
わずかな既視感を感じたけれども、それをまぁいいかと無意識に投げ出す
ただ私は彼女を見つめていた。
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