第五章 過去との決別 〜ミッドチルダ J・S事件〜
第一話 交差する丘と海
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時に訪問者が入ってきた。その人物はなんと意外、シグナムだった
「シグナム?どうかしたのか?」
「いえ、少し稽古をつけていただけないかと思いまして...」
シグナムの誘いに俺は少し迷った
眠いけど...。でも剣握ったら気分転換にはなるか...
「分かった。じゃあ訓練場に行くか」
俺はシグナムを連れて訓練場に向かった
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「さて、じゃあいつもの通りで」
「はい」
俺とシグナムは互いにバリアジャケットを展開し木刀を構えて向かい合っている
稽古は単純で試合形式。相手を殺さない限り好きなことをしていい。怪我ならすぐに治せるからな
構えたまま時間が過ぎ去ってゆく...緊張でまるで世界が止まったかのようだ
そして、同時に踏み込む!
双方ともに桜花を使い一瞬で間合いを詰める。木刀と木刀がぶつかり合いガン!という音が響く
「一心!」
俺は後ろに下がりつつ一心を放つがシグナムは的確にガードした
そしてそのまま霞の構えーー顔の横に剣を付け相手を狙うーーで突っ込んでくる
俺はシグナムの重心移動を見て、次の動きを予測した。恐らくは勢いそのままで突いてくる
なので体を横に捻りつつ背中を叩こうと考えた。だが
「烈火!」
俺の体は後ろに吹っ飛ばされた。今のは...
俺の木刀は折れ、シグナムの木刀は刀身が砕けている
「シグナム。体感だと今のは15連撃なんだが、何回斬った?」
「手応えでは20はいっていたとおもいます」
「そうか...」
シグナムが使ったのは目に見えない速さでめった斬り、だろう
最初の4回までは合わせられたが、そこからは無理だった。なにせ木刀が折れたからな
俺も見えない速さで振るっていうのはできるけど連続は無理だ。それをシグナムはたったの10年でマスターしたのか...
「少し、鼻が高いな。っと!」
流石にダメージがでかいのですこし気合を入れて立ちあがる
「シグナム」
「はい」
「もう俺がお前に伝えられることは無いとさっきの技でわかった。ここから先はお前自身でなければ見つけられない領域だ。本当は俺が教えるんじゃなくて、見て感じたことだけでここまで来て欲しかったんだが。でもたったの10年でここまで来れたのは凄いと思う。だから、おめでとう。まだ道は続くけど、ここが一先ずのゴールだ。そしてようこそ、俺たちの世界へ」
「は....はい。今まで...ありがとうございました!」
「まあ、模擬戦や稽古の様子位は見れるから、完全に独りってわけじゃ無いけどな」
俺は頭を下げてるシグナムを撫でる
「だけど、ここからが大変だ。でもま
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