三十三話:最恐コンビ
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え?……イッセーさん?」
「てめえが救いの手を求めたら俺が握ってやる!愛がほしいなら俺が愛してやる!
てめえは俺のファミリーだ!
てめえにあだなす奴は神だろうが何だろうが俺がカッ消す!
てめえは俺にだけ従ってりゃいい!俺がファミリーであるてめえを守ってやる!!」
「イッセーさん……はい…!はい!」
少し涙目になりながら何度も何度も頷くアーシア。
それを見ているイリナからどす黒いオーラが放たれているのは多分気のせいだろう。
『私もショックを受けてたらイッセー君にあんな羨ましいことを言ってもらえたのに…!』
何やら聞こえてくる声も多分気のせいだろう。
「だいたい、あなたが邪魔したからこんなことになってるのよ!咬み殺す!!」
「ぐああああっ!?」
トンファーの一振りで残っていた上半身が消え去るコカビエル……
そう言や、これで丁度半分ずつカッ消したことになるのか?
まあ、その辺はどうでいいか。
「さてと……イッセー君、待たせてごめんね」
先程とは打って変わってもじもじしながら近づいて来るイリナ。
仕草は可愛らしいんだが……さっきの光景が目に焼き付いて離れねえから微妙だ……。
「へえ、随分と面白いことになってるね」
突如、聞こえてくるハスキーボイス……女の声か?
あ、イリナがまた超絶不機嫌になりやがった。
「コカビエルを倒しに来たんだけど、来てみたら跡形もなくなってるなんて、僕も驚いたよ」
結界を砕いて降りてくる白の鎧を纏ったガキ位の身長の奴。
そして、俺達の前に着陸する。
あの鎧は……確か―――
「やあ、僕は今代の白龍皇、ヴァーリだよ――わきゃ!?」
何故か何もない所で転ぶ白龍皇(?)
「うう……何で、僕、何もない所で転ぶのかな?」
「あうう、分かります。その気持ち」
何故か白龍皇(?)『認めたくねえので(?)を付けている』に分かりますと言って
うんうん、と頷くアーシア。天然ドジっ子同士通じるものがあるというのか?
はあ……まあいい、取りあえず―――
「ガキは寝る時間だ。とっとと帰りやがれ」
「ガキじゃないもん!ちゃんとおっぱいあるもん!!」
はあ……面倒くせえのがまた増えやがったな。
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