無印
三人娘
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しい。美味しいけど、女子として負けた気分……」
「そうだね……」
「あ、あはは……」
うっわ、目に見えて落ち込んでらっしゃる。ええ、経験があります。昔、簪に料理を振舞ったことがあって同じような反応をされました。なんだろうね。俺は何にも悪くないのに、罪悪感があるね。あ、補足だけどお返しで作ってもらった簪の料理は美味しかった。
「なんでこんなに料理が上手なの!? 家の料理人より多分上手よ?」
「あ〜まあ、何回も実戦経験したらねぇ」
それこそ一番最初の自分の世界の頃から。料理人と言っても、大御所と呼ばれる人でキャリア四十年というところだろう。俺がハイスクールD×Dの世界にどれだけの間居たと思っている。そこらの料理人とは違うのだよ、そこらの料理人とは!
「で、ルナのことだっけ? うんまぁ同居人だよ」
流石に、「かけがえのないパートナーです」とは言えない。主にルナのこの世界での社会的地位が死んでしまう。
「ふーん」
良かった。親はどうしたのかとか言われなくて。正直、誤魔化せる気がしない。こんな感じで転入初日は過ぎていくのだった。
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すずかside
今日転入してきた男の子、賀狩彼方くん。
最初に彼の姿を見て、思ったことがある。 私達の気配に似ている?
私達月村家は夜の一族。一般的には吸血鬼と呼ばれる存在。そんな私と同じ様な気配がするということは彼も夜の一族? でも、何か違う。似ていても同じじゃない。そもそも月村家以外に夜の一族がいるだなんて聞いたことがない。むしろ私達より強い人外の気配。
今日、アリサちゃんとなのはちゃんと一緒にこの人といたけど悪い人では……ないと思う。それは置いといて、彼方くんのポテトサラダ美味しかったなぁ〜……
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さて、日々は過ぎていった。何事も無さすぎてこのまま平穏にこの世界終わるんじゃね?と思うレベルだ。いかんせん俺は原作アニメを観ておらず、二次小説だけの知識だ。それも一番最初の世界の物だし、いろんな戦いを通して記憶が曖昧だ。流石に油断するのは危険だろう。
なんて考えながら家を出る。
「あ、おはよう、彼方くん」
「おう、なのはおはようさん。今日は寝坊しなかったな」
「流石にひどいの! 確かに朝は弱いけど一人で起きるくらいできるもん!」
「週四で俺に起こされてるくせに何を言ってるのかなこの変則ツインテールは」
「うっ……」
そう、なのはは極端に夜が弱く、部屋が窓越しと、これまたテンプレ乙な状況である俺に大体おこされているのだ
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