無印
三人娘
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ロッケを一つ取って食べてみる。……モグモグ。うし、冷めても衣はサクサクのままだな。弁当の腕が鈍っていなくて何よりだ。
「うわぁ〜、彼方くんのお弁当美味しそう! 一つ貰ってもいい?」
「お好きなのどうぞ」
「ありがとう!」
む、なのはのやつ、俺が目をつけていた唐揚げを取ってったな。いい目をしている。それは自信作だ。
今俺は原作組の仲良し3人少女と共にいた。その経緯は、
「お礼を貰うからまずちょっとお昼に付き合いなさい」
「ん、なるほど、了解した」
ということだ。以上、説明終わり! そこで自己紹介を改めてした。
「私はアリサ・バニングス。なのはの親友よ!」
「えっと、月村……すずかです。アリサちゃんと一緒でなのはちゃんの親友です。よろしく」
なんとなく怯えられている気がするのは気のせいだろうか?
「それでなのは、なんでコイツのことをもう名前で呼んでるの?」
「彼方くんは、なのはのお隣さんなの!」
「? どういうこと? お隣さんって、誰も居なかったでしょ?」
「あー、俺は昨日引っ越してきてな。その途中で寄った喫茶店が翠屋だったんだ」
「あ、それでさっき言ってたなのはちゃんのお母さんのショートケーキが出てくるんだね?」
「そう。そこでショートケーキを運んできたのが、」
「なのはなの!」
「そ。それで昨日の内に挨拶してたわけだよ。分かったかい? バニングスさん」
「アリサでいいわよ。なのはがなついてるなら悪いやつじゃないんだろうし」
「それはありがたい」
「あ、じゃあ私も名前で……いいかな」
「ん、分かった」
以上、回想終わりだ。
「美味しい〜!」
「それは良かった。自信作なんだよそれは」
「え、これ彼方くんが作ったの!? ルナさんじゃなくて?」
「そうだが? そらルナも勿論料理は出来るが、俺の方が上手い。家の台所は基本的には俺が仕切っている。まあ二日毎に交代してるがな。ルナの料理も食べたいからな」
「ねえ、そのルナって人は誰?」
「おいコラ、質問のどさくさに紛れてコロッケを取っていくんじゃない。別にいいが、なのはを見習って一声かけんかい。あ、どうせだからすずかも何かどうだ?」
「あ、じゃあそのポテトサラダ少し貰ってもいいかな?」
「どうぞどうぞ」
ポテトサラダも自信作だ。皆はじゃがいもの食感が残ったのと、完全に潰したマッシュポテトなのとどっちが好きだろう? 俺はどっちも好きだから少し手間がかかるものの、半々ぐらいの比率にしている。個人的にはゴマドレッシングを混ぜるのも好きだ。
「美味しい……。ゴマかな?」
「そう。混ぜるだけで風味が豊かになるだろ?」
「え、なんで冷めてるのにこんなにサクサクなの!?」
「それは流石に企業秘密だ」
「美味
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