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刻命館VS帝國華撃団 帝都妖異譚
第一部
序章
マリア 寄生される

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「さあ、いよいよですわよ」主がそう言うと蟲の卵管の根元が大きく膨らんだ
「・・・・・やめなさい、そんなことしても・・・・」
「この期に及んでも、許しを乞わないのは立派ですわ、
さぞかし親に似て立派な仔に育つでしょうね・・ふふふ・・」
膨らみはゆっくりとマリアの元へ向かっていく・・・・

 「くっ・・・・・」
額に脂汗を浮かべ、マリアは全身からかき集めた力を
下腹部に込め、卵管の侵入を阻もうとする。
「無駄なことですわ」
主の言葉通り蟲の卵管は容易にマリアの子宮口に潜り込み、聖域への侵入を果たす
もはやマリアにはどうすることもできなかった。
「う、うう」
マリアは最早どうしようもないことを悟り、うめき声を上げるだけであった。
そしてついに卵はついにマリアの子宮に産み落とされた。
「はあ・・・はあ・・・・・わた・・し・・」
「まだまだですわよ」
さらに2個の卵が立て続けにマリアの聖域へ植え付けられた。
そして、卵管からゼリー状の液体が放出され
放出を続けながら卵管は子宮から引き抜かれた、
これは主に宿主の霊力による受胎防御や、異生物に対する母体の拒絶反応を抑え、卵を保護する役割を持っている。

「くっ・・・は・・・は・・はあああ」
卵の膜はすぐに浸透圧により破れ、
マリアの子宮に着床を果たす。
握りこぶし程の異物が3個も埋め込まれ膨れ上がったマリアの腹を
主はやさしく撫で回す。
「私の見こみ通りなら、貴方もとっても気持ち良くなれましてよ・・・」
「何・・・どういうこと・・・」
だが主が答える前に激しい苦痛が腹部から巻き起こり
マリアは苦痛にうめき声をあげる
着床を果たした卵がマリアの胎内で蠢動を始めた。
やがてマリアは白目をむいて気を失ってしまう。


「ふふふ、楽しみですわ、これであの娘が来れば・・・・」
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