サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!
黒い鎧武
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んだ。
「だがアーマードライダーたちのおかげで、私は完成に近づいた。後はお前を消し去り、この忌々しい夢の世界を破壊するだけ。今度こそ私は、新たな世界の神となる」
鎧武が近づいてくる。最悪の敵として。咲は迷う。舞とラピスを守れるのは咲だけ、だから咲は変身しなければならない。
(紘汰くん、なのに? どんなに変わっても、紘汰くんなのよ?)
「やめて、紘汰……っ」
舞の怯えた呼びかけ。
咲は腹を括り、ドラゴンフルーツの錠前を開錠しようとした。
だが、咲が変身することはなかった。
白いレディーススーツの女が、ロープのフックに乗って飛び出してきて、鎧武を突き飛ばしたからだ。
フックから足を離して着地したのは、湊耀子だった。
「耀子おねーさん!」
「私だけじゃないわよ」
靴音を響かせて、湊とは反対側の資材の裏から出てきたのは、何と駆紋戒斗だった。
「馬鹿な! お前は相討ちになったはずでは」
「癪な話だがこの女に助けられてな」
「あなたが黒幕ね。プロフェッサー凌馬を消したのも――!」
咲は理解した。この世界では、ヘルヘイムにまつわる諸事情が起きていない。湊耀子もまた、ユグドラシルの一員のまま。つまりは凌馬に傾倒した秘書のままなのだ。コウガネに強い怒りを向けてもおかしくない。
「雑魚の分際でうっとうしいぞ」
コウガネが取り出したのは、裕也に化けていた時から持ち歩いていたロックシード。そして、どこから持って来たのか、イニシャライズ済みの戦極ドライバーも持っていた。
「変身」
《 ゴールデンアームズ 黄金の果実 》
金の光の羽毛を散らして、リンゴの鎧がコウガネを装甲し、アーマードライダーへと変身させた。
湊と戒斗は同時にゲネシスドライバーを取り出し、腹に装着した。開錠するは、レモンとピーチのエナジーロックシード。
「「変身」」
《 レモンエナジーアームズ ファイト・パワー ファイト・パワー ファイ・ファイ・ファイ・ファイ ファ・ファ・ファ・ファ・ファイト 》
《 ピーチエナジーアームズ 》
ゲネシスバロンとマリカに変身した二人は、それぞれコウガネと黒い鎧武へと向かってソニックアローを揮った。
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