サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!
アーマードライダーの消失
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れた状態だった。
「さあ。知ってることを全て話せ」
「おい! 落ち着け、戒斗」
紘汰が割って入り、戒斗の手をラピスから引き剥がした。
「ラピス、だいじょうぶ?」
「うん……」
「邪魔すんな、葛葉紘汰。こいつはペコの仇かもしれねえんだ」
「……どういうこと?」
「ペコが消えた時、こいつは近くで俺たちの様子を窺っていた。何か知ってる」
咲は思い出す。シャルモンで、枯葉となって消えた黒影――初瀬。
(まさかペコくんも? で、でもペコくん、ドライバー持ってないはずなのに。それとも『この世界』ではペコくんもアーマードライダーだったの?)
「ラピス。どういうことなんだ」
ラピスは俯き、唇を噛むばかり。
「おねがい、ラピス、おしえてっ。ラピスがそんなことするわけないよね? ね?」
「こいつじゃなけりゃ他に誰がやったっつうんだよ!」
「わかんないよ! それでもラピスじゃない!!」
「〜〜っああもうめんどくせぇ!」
ザックが頭を掻き毟った。その目には、まぎれもない憎悪が。
「いいからやっちまおうぜ、戒斗!! こいつのせいでペコは……絶対許さねえ! 変身!!」
《 クルミアームズ Mister Knuckle-man 》
ザックはいつの間にか装着していたドライバーに、クルミの錠前を嵌め、ナックルへと変身した。
止めようと両脇から紘汰と戒斗がナックルに掴みかかった。しかしナックルは紘汰と、彼のリーダーであるはずの戒斗さえ突き飛ばし、ラピスに迫った。
「やめて、ザックくん!」
ナックルがラピスへとクルミボンバーを振り上げた直後――金の蔓がナックルを覆った。
『あ、ぅあ、あああッ!』
ナックルは痛みに悶えるように道に転がり、黒い粒子を散らして――消えた。
落ちた鎧の残骸は砕け散り、黒い枯葉を残して、クルミのロックシードに吸収された。
「そんな……ザックまで」
「ザック……ッ、貴様ぁ!」
戒斗の怒りの矛先はラピスに向いた。
(たしかに、ジョウキョウだけ見たらラピスがなにかしたみたいに見える。けど、けど!)
咲は迷いに迷った末に、戦極ドライバーを装着し、ヒマワリの錠前をセットした。
「ごめん……!」
《 カモン ヒマワリアームズ Take off 》
ヒマワリアームズをまとって月花に変身するや、月花はラピスに抱きつき、ラピスを抱えて空へ飛び立った。
「ジュグロンデョ!?」
『ごめん! あの場にいたらまずいと思って。少しガマンして!』
しばらく飛び、二人は現場から遠く離れたビルの屋上へ着地した。
咲はロックシードを閉じて変身を解いた。
ラピスは咲の前を離れ
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