始まりの終わり
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マコトside
なんか広い広場に来てしまった。
「おい、なんでログアウトボタン出てこねーんだよ??」
「GM出てこーい????」
えっ、ログアウトボタン無いの?? あわてて確認したけど確かにログアウトボタンは無かった。
「ねぇ〜どうする?アカリ?」
「………私あるんだけど………」
「えっ………」
思わず黙りこけてしまった。
「えっ、な、なんであるの?みんなな言って行ってるのに、てかそれ逆に危ないんじゃないの、ねぇ、大丈夫?ねぇーー」
「あ〜もう、うっさい。あんたいつも騒がしいのよ、真。それに……ほら、なんか出てきたわよ。」
フードを被ったヘンな人(モノ?)が降りてきた。そいつは、自分のことを茅場だと言う。
そいつが言ったことをまとめると
@ログアウト不能のゲームに閉じ込められてしまった。
A脱出にはゲームをクリアするしかない。
BHPが0になったプレイヤーは死んでしまう。
Cそれではクリア目指してがんばってくれ。
「嘘だろ……なんだよこれ、嘘だろ!」
「ふざけるなよ!出せ!ここから出せよ!」
「こんなの困る!このあと約束があるのよ!」
「嫌ああ!帰して!帰してよぉぉぉ!」
悲鳴、絶叫、感嘆、様々な感情が飛び交っている。
そんな中、アカリが僕の手を取って広場の外へ歩き始めた。
「ちょっ、まっ、アカリ、どこいくのー
しばらくすると、手を離して話しかけてきた。
「あんたはこれからどうすんの?」
アカリにしては珍しいセリフだ。いつもは強気なのに……。
「攻略していくつもりだよ。この城を」
「やっぱりマコトは、真は強いね。私はこんなに不安なのに……」
「大丈夫だよ。アカリならやれるって」
「小さい頃からだよね。弱気になった私を真が慰めてくれるのは……」
「一緒に頑張ろう?僕が支えるから」
「……………そうだね。これからもよろしくね、マコト。」
僕はその時のアカリの笑顔を忘れることは出来ないだろう。
そのくらい可愛かったから。
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