第16話 東西交流戦最終夜 前篇 逆転ムードからの、まさかの本陣強襲!?
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
けどねー!!」
そして、弓矢部隊が中距離からの援護射撃などで、黒騎士を足止めさせると言う連携を見せていた。
そうしているうちに、陰から隙を狙っていた攻撃部隊の二刀のあずみ、柔道の心、レイピアのクリスが後方から黒騎士めがけて突っ込んでいく。
「もらったぁ!!」
「この距離ならいけるはずじゃぁああ!!」
「くぅらえぇえええええ!!!」
後方に対応するために、黒騎士は後ろを向いた。
その隙を逃すまいと、英雄が弓矢部隊に命令する。
「今だ!撃て!!」
その指示の通り、弓矢が黒騎士に殺到しこれを楯で防ぐ。
その防いだ瞬間に、攪乱中だった風間と小雪、防御にひたすらまわっていたマルギッテやガクト、忠勝に準達6人も一斉に突撃を敢行した。
この急造とは言え、見事な連携と包囲により勝負を決められると思った瞬間、黒騎士が賛辞を送ってきた。未だ後方から3人が向かってきているにも拘らずにだ。
『急ごしらえの連携で、ここまでの練度は見事。しかし、それだけだ・・』
言い終えた直後に黒騎士は、ブーメラン効果を利用して、楯を投げた。
「ぐはっ!」
「きゃっう!」
その楯は、回転しながら小雪と風間に当たり、その勢いを止めずに弓矢部隊を薙ぎ払った。
「「「うわぁあああ!?」」」
そして、ランスを横薙ぎ風に投げていき、マルギッテたちに直撃させた。
「ぐぅう!」
「おふ!」
「がっ!」
「げふ!」
まさか得物を投げつけるなど思ってもみなかった故に、マルギッテすらも喰らってしまったのだ。
そうして、目の前の脅威を迎撃し終わり後ろへ向く黒騎士。
しかし、彼らの犠牲も無駄だった訳では無かった。
黒騎士が後ろへ向き終わった時には、あずみ&心&クリス共、もはや1メートルも無い距離まで迫っており、黒騎士自身は無手の状態だった。
この状況に、3人は勝利を確信していただろう。
しかし、その3人の目の前で信じられない光景が映った。
何と黒騎士が目の前で突然消失したのだった。
この事態にあずみだけが理解した。
(これは、空蝉!と、いう事は!!?)
咄嗟にあずみのみが後ろへ向いたら案の定、黒騎士が構えていた。
『ここまでの策は見事。しかし、この重装備を見て、動きが鈍いと踏んでいたのだろうが、あてが外れたな。暁流徒手術―――――《乱れ咲き》!』
暁流徒手術、乱れ咲き。
単なる乱れ突きのように見えるが、一度一度の正拳突きが、相手の急所などに抉りこむようにしているので、効果は抜群だ。
「がっ!!?」
「う゛っ」
「ぐはっ!!」
堪らず倒れ込む3人。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ