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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
九校戦準備会合×未知なる技術公開
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た。現在実用に供されているCADは、使用者に合せて調整しなければならない。十人の魔法師がいれば、同じ機種を使用しても十通りの調整が必要となる。魔法師はCADが展開した起動式を自分の無意識領域へそのまま取り込むという事は、魔法師の精神は自分のCADに対して無防備な状態になっている。近年のCADは、起動式の読込を円滑化・高速化する為のチューニング機能を備えており、それだけ使用者の精神に対する影響力が強い。チューニングが狂うと、魔法効率の低下から始まり不快感、頭痛、眩暈や吐き気、酷くなると幻覚症状などの精神的ダメージを受けるため、最新・高機能なCADほど精確緻密な調整が必要とされる。故に実力が定かでない魔工師にCADの調整を任せるのは、魔法師にとって大きなリスクを背負う行為となる。

「実際に調整をしてみせるためには、誰かが実験体になってくれるかが問題であるが、誰かやってもらえる者がいるか?」

「その役目、ぜひ俺にやらせても構いませんでしょうか?」

と自ら立候補した桐原先輩は意外でもあったが、俺は頷くと早速調整する事になったので俺達は移動した。学校が職員・生徒に開放している調整設備がある実験棟にあるが今回は、実験棟にある備付調整機器ではなく九校戦で実際に使用する車載型の調整機を会議場に持ち込んでテストを行う事になった。調整するブツも九校戦の規格に合わせたブツが用意された。本番の準備は、道具面に関する限り、滞りなく進んでいる事が分かる手際の良さであったので人選面の遅れが逆に際立つ風景でもあった。調整機の前に腰を下ろした俺と機械を挟んでその向かい側には、互いの顔が見えないとこに位置するところに桐原先輩を、生徒会役員がグルリと取り巻いている。まず調整機の電源を入れて立ちあがるところからだったが早速意地の悪い目線が来るのでその目線をする輩を護衛である蒼太がハリセンで叩きまくったのだった。それの音も気にせずに立ち上げてから、俺は一回立ち上がったのだった。

「では早速ですが、調整する前と後で分かりやすくするためにまずはいつも使っているCADで魔法を竹刀に発動させて抜き身の刀程度の硬化をさせて頂いてもよろしいでしょうか?」

「なるほど、そのために竹刀が二本あるという事か。だが織斑のは真剣か?」

「まあそうですが、とりあえずまずは調整する前のCADで魔法を発動後構えているだけで結構ですから」

そう言って戸惑いはあった桐原先輩は竹刀に真剣ぐらいある硬化にさせてから、俺は真剣である剣で竹刀を横に振り斬った。そしたら見事に竹刀は折れてから先っちょはどこかに行きそうになったので俺が念力で止めて破片を持ってくる。

「今のが調整する前のですから、よく覚えてくださいね」

そう言ってから剣を空間にしまった後に、折れた竹刀と破片を蒼太に持ってもら
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