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横浜事変-the mixing black&white-
田村要は自分の結論を汚れた世界に導き出した
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「何が?」
「隠しても無駄だぜ。お前、今、時間稼ぎしたろ」
「……」
「何が目的なのかは知らねえ。けど、変な事に首突っ込んでんなら……」
「……早く手当しないと、死ぬぞ」
そう言って、仲間の死体は見捨てたまま要は今度こそその場から姿を消した。途中、別の場所で行われていた殺し合いがチラリと見えたが、入り込むのは止めた。あそこに行けば気になっている殺し屋の正体が知れるかもしれないが、それも次回のお楽しみにしておく。
要は脳裏で数分前まで殺し合いをしていた男の顔と言葉を思い浮かべながら、心の中で呟いた。
――ああそうだ、俺は時間稼ぎをした。
――『アイツ』の計画通りなら……これからが本番だ。
少年は感情を通さぬ鉄仮面の裏で、近い将来に確かな楽しみを感じながら、夜の街へと消えて行った。
「……でも、あの殺し屋は本当に誰なんだ?」
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