暁 〜小説投稿サイト〜
バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
第二章 彼と彼女の事情
第十八話 〜彼の選択〜
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な奇想天外なこともやらかしてくれるだろう、と反応をしていたのが、今から思えば極端すぎたのだろう。
「うそだろ……」
「あの馬鹿の代名詞が……」
そんな感じで教室中の空気が固まってしまった。
ここは一つ場を和ませるようなフォローでも入れるべきだろうか?
「明久、問題だ。鎌倉幕府は最後に新田に滅ぼされるまで将軍を置いていたって言うのは知っているか。」
「……ボクマダベンキョウシテナイカラワカンナイ」
「「………」」
クラス中が笑いこらえるせいで、くくくという喉が鳴らされたような音が教室に響く。
「お前等、こいつを今回の対Aクラス戦様式にずいぶん前から妃宮に調整されていてな。今のこいつはこんな感じで世界史以外の知識はすっからかんでな。同じ歴史系統でも時代が全く違うとこんな風になってしまうらしい。」
「調教とかじゃなくて調整って……」
「妃宮さんってそんなことするのか?」
僕が吉井を壊してしまったような言い方に思わずむっとする。
「代表、その言い様は甚だ見当はずれですよ。ただ近代史の知識が彼の脳内に溢れかえっているだけですから。」
そう僕がフォローを入れるけれども、言葉のチョイスを間違えてしまったらしい。特にこの教室にいらっしゃるお二方のお嬢様方には特にだ。
「妃宮さん、既成事実をでっち上げようとしているんですか?」
「千早、そんなの反則よ!」
今、そのような反応をされると彼の命が…
「被告、吉井明久。貴様に問いただす。妃宮司令様とお前の関係は何だ!」
今回は三角木馬の上に足を固定されてしまった吉井、毎回ながら拷問器具がこれほどFFF団が所持しているとは驚きだ。
「えっ?えぇ!!何で異端審問会がまた始まるの!?妃宮さんから頭がオーバーヒートさせられるぐらいに、世界中の歴史をその国の文化とか一色単に詰め込まれただけで、全くそんな関係なんてあったらいいけどないって!!」
その声に女子二人から僕に向けられていた敵意が消えたのは良いけれど。
「「会長、被告には100回で宜しいと小生は思います。」」
「うむ、判決を下す。三角木馬構内巡業及び振動100回の刑に処す。」
「ちょっと待って!それじゃ僕が殊勝な趣味を持っているみたいに思われるじゃないかあぁあぁ!」
そのまま屈強な男子生徒諸君の手によって御輿のごとく担がれていってしまった吉井。
「って、ちょっと待ってください。吉井君には聞かなきゃいけないことが山ほど有ります!」
「妃宮がアキの点数にどう関わったって言うのよ!なんならウチも理系科目教えてあげるんだからね!」
「美波ちゃん抜け駆けですか!」
そういって女子二人組も御輿を追って教室から出ていってしまう。
「はぁ、あいつ等は……」
「まあまあ、このようなことFクラスらしいことじゃろうて。」
教室に残っているのは代
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