学園祭、ファントムタスクの接触
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クネ。
「テロリストどもに、人権などねえよなぁ」
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ナイトロが作動する。
アラクネの攻撃を回避し、背中にロングメガバスターを浴びせる。
さらに兼次がハイパーメガライフルのビームで装甲脚の1本を撃ち抜いた。
「今降伏すれば、命だけは助けてやるよ」
兼次がいい放つ。ある種の死刑宣告だ。
「降伏などするか!ガキ共がぁ!」
アラクネは銃撃で答えた。
「だってよ、和也」
「なら死んでもらおうか」
俺は炸裂ボルトをハイメガキャノンに変更、兼次はハイパーメガシールドをシールドに取り付け、それぞれアラクネに向けた。
そして同時にビームを照射した。
ISの装備の中でも桁違いの破壊力をもつビームがアラクネのいたところを焼き尽くす。
照射をやめた時、そこにはわずかなアラクネの残骸だけが残っていた。
「…逃げられたか」
「みたいだな」
「どうする?」
「追撃をかけるに決まっている」
――――――――――――――――――――
「クソ、あのガキ共がぁ…」
ビームが当たるギリギリのタイミングでアラクネからコアを切り離し、脱出したオータムはアリーナ内部で逃げ回っていた。
作戦は完全に失敗、今は逃げるほかない。
アリーナから出て、なんとかIS学園から脱出し、離れた場所の公園にたどり着いていた。
「次はぶっ殺してやるぞ、カラスのガキ共…」
――――――――――――――――――――
俺と兼次は奴の捜索をしたが見つからない。学園から脱出されたみたいだった。
「やはりいないか、和也」
「ああ、恐らく既に学園から出ている。これでは追撃できんな」
「んで、どうするんだ?」
「とりあえず楯無さんに報告しよう。生徒会室に行くぞ」
俺と兼次はISを解除し生徒会室に行った。
「楯無さん、ファントムタスクに逃げられた。もう学園にはいない。追撃は不可能だ」
「すいません、2人がかりで仕掛けておきながら…」
「いいわ。一夏くんを守ってくれただけで十分よ」
「これからどうするんだ?」
「先ほど、1組の代表候補生2人から交戦報告があったわ。逃げられたとのことよ」
「つまり、打つ手なしか」
「そうね」
「さて、どうしたものか…」
「ま、とりあえず今日はゆっくり休んで」
「了解です、生徒会長殿」
「わかりました」
俺たちは生徒会室を出る。
ファントムタスク…、次は…殺す
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