八話:絶対強者と遭遇しました
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感じにゃ!
きっとそうにゃ!!
「黒歌、顔が赤いぞ?熱でもあるんじゃないのか?」
「――――っ!?」
「ほら、熱い」
にゃにゃにゃにゃにゃっ!?
な、なんでこんなにルドガーの顔がち、近くにあるのにゃ!?
も、もしかしてデコとデコをくっつけて熱を計ってる!?
にゃあ!!いつもは意識しないのに今は凄く恥ずかしいにゃ!!
というか何でルドガーは急にこんな大胆な事してくるのにゃ!?
も、もしかして本当に私の事を……にゃあああああ!!
「ほら、少し休んでてくれ。今から食べやすい物を作るからさ」
混乱している所を優しく抱きかかえられてソファーに寝かされてしまう。
さらにまるで子供をあやすように優しく頭を撫でられてしまう。
にゃうう……恥ずかしいにゃ……でも……なんだか安心するにゃ。
それにしても何で私はこんな気持ちになってるのにゃ?
ルドガーはただの仲の良い友達のはずなのに……も、もしかして
私はルドガーのことが気になってるのかにゃ?
確かに顔も悪くないし、優しいし、料理も上手で一緒にいて飽きないし……あれ?
私の中でのルドガーの評価ってかなり高い?
そ、それじゃあ、本当にルドガーの事が……にゃあああああ!!
Sideout黒歌
黒歌の熱、大丈夫かな?
何だかさっきから、うんうん唸っててかなり辛そうに見えるんだけど……
少し寝ぼけてて、以前エルが風邪を引いたときにやったみたいに
デコで熱を計るなんてことを黒歌にしてしまったけど
あんなに辛そうにしているなら恥ずかしいとかは抜きにして正解だったな。
つい、母性本能が働いて抱きかかえたり撫でたりしたけど大したことじゃないよな?
それよりも今は早く、食べやすいもの……スープでも作ってやらないとな。
それにしても……変な夢を見たよな俺。
あんまりにも可笑しかったから黒歌にも話したかったんだけど今は後回しだな。
ん?どんな夢かって?
俺が『トマト帝国』とかいう国の魔王になってそれを勇者黒歌が討伐しに来るんだけど
戦いはどっちの出す料理が美味しいかを競うもので俺は夢の中でも
全品トマト料理を出してドヤ顔をしたんだけど、
それを現実と同じように黒歌があきれた様子で見て来たからこう言ってやったのさ――
『“黒歌”、俺はトマト“を”世界で一番“愛してる”男だ』ってね。
本当にどうにかしてたよな、夢の中の俺。
トマトを世界で一番愛しているのはどう考えても兄さんだろ。
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