八話:絶対強者と遭遇しました
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て寝るか。
……別にたった今ミルたんから依頼が入ったからとかそう言うのじゃないからな?
『この裏切り者!』何やらイッセーが叫んでいるが俺には何も聞こえない。
Side黒歌
「ルドガー、また遊びに来た…にゃ?」
いつものように猫型になり、するりと窓の隙間から家の中に侵入する。
泥棒みたいな入り方だけど気にしない。
別に何かを盗んだりするわけじゃないから構わないにゃ。
……冷蔵庫はたまーにあさったりするんだけどね?
ともかく、家に入るといつもより暗かったので目を凝らして見てみると
ソファーの上でルドガーが制服も脱がずに眠っていた。
「疲れてたのかにゃ?」
起こすのもかわいそうなので小声でそう呟き、ルドガーの寝顔を見つめる。
…………どうして片方だけ眉毛を染めてるのにゃ?
以前から思っていた疑問が再び湧き上がる。
「何とか言ったらどうにゃ?えい、えい」
ふざけてルドガーのほっぺを指でつつく。
前から思ってたけどルドガーのほっぺってプニプニしていて気持ちいいにゃ。
そのまま、起こさない程度の強さでつつき続ける。
「…………黒歌」
「っ!?」
起こしてしまったのかと思い、慌てて手を引っ込めるがルドガーは
相変わらず穏やかな寝息をたて続けている。
……ふう…寝言かにゃ。
「それにしても……今、私の名前を呼んだよね?」
どんな夢を見ているのか気になるにゃ。
いつものように私にいじられている夢でも見ているのか……それとも―――
「いやらしい夢でも見てるのかにゃ♪」
再びルドガーのほっぺをつつき始める。今回はさっきよりも強めにゃ。
起きたら、寝言の事をネタにまたからかってあげるにゃ♪
やっぱり、ルドガーをいじるのは楽しいにゃ。
「………ぅぅ」
「ほらほら、お姉さんならここにいるのよ?」
「……っぁ」
これ、何だか癖になりそうにゃ。
ルドガーの反応が一々面白いから飽きないにゃ。
さらにつつこうとしたその時―――
「黒歌………………を……………愛してる……」
「んにゃっ!?」
な、ななななななにを言ったのにゃ!?
今!!ルドガーは!?
不味いにゃ、ふ、不意打ちだったから顔が赤くなってるにゃ…!
は、早く冷静にならないと!
「………あれ?黒歌、来てたのか?」
「にゃおん!!?」
「うおっ!?どうしたんだ、突然そんな変な声を出してさ?」
「な、何でもないにゃ!何でも!!」
何でこのタイミングで起きるのにゃ!?ルドガーのバカ!
そ、それにしてもさっきの言葉……ね、寝言だから本気でそう思ってるとかじゃないよね?
それに愛してるって言っても前にもあったみたいに家族としてとかそんな
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