八話:絶対強者と遭遇しました
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となんて無理だろうけどな。
取りあえず、妥協案でもいいからなんか言えよな。
「と、取りあえず、相談になら乗ります」
ああ、それぐらいしか生き残る為の手段がないよな……はあ。
俺が心の中で深いため息を吐いているとミルたんは何やら部屋の奥に入って行き
何かのDVDの山を抱えて戻ってきた。
あれは……何なんだ?
「じゃあ、この『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』を一緒に見るにょ。そこから始まる魔法もきっとあるにょ」
笑顔のはずなのに何故か異常なまでの威圧感を感じさせる顔で
『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』を差し出して来るミルたん。
一体全体それが何なのかは混乱した俺の頭では分からないが一つだけ分かることがある。
――どう考えても全部を見終わるのに一晩じゃ足りない――
少なくとも今夜は家に帰れそうにないな……俺、見学に来ただけなんだけどな…はあ。
結局、あの後、一晩中『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』を見た俺達は
一睡もすることが出来ずに学校に行くことになってしまった。
因みに願いを叶えられなかったので契約は結んでもらえなかったが
アンケートに書いてあったように
『こんな楽しい時間を送れたのは、はじめてにょ。また、一緒に見たいにょ。』
とのことだったので評価は高かったらしい。
何でもイッセーは契約が結べる結べないに関わらず、いつも評価は高いらしい。
部長がそのことを嬉しそうに話していたのが印象的だったな。
まあ、俺については『見学なのに大変な目に合わせてごめんなさい』
と、やけに真剣に謝ってくれたんだけどな。
………そんなに俺の目の下にくまが出来ていたのが気になったのか?
こんなのジュードが研究のし過ぎで寝れなかった時に比べたらマシだと思うんだけどな。
そう言えば、エルが居た時は早めに寝てたな……
やっぱり子供は夜更かししたらダメだよな、うん。
『たくさん寝ないと大きくなれないぞ』って兄さんも言ってたしな。
折角、成長期に戻ったんだから身長を以前より伸ばそう、目標は177pだ!
いや、77ってなんか縁起がよさそうだろ?
そう言えば、イッセーが道に迷っていたシスターを教会に案内したら
悪魔が教会に行ったら光の槍が冗談抜きで降ってくるから気をつけろって理由で
部長からめちゃくちゃ叱られたって言ってたな。
その後でお前も気をつけろよって言ってたけど………俺、まだ人間なんだけどな。
俺は人間だから別に教会に行っても大丈夫!……だと思う。
オカルト研究部に入ってるっていう理由で狙われたりとかしないよな?
まあ、その場合は飛んできた槍を撃ち落とすだけだけどさ。
さて、昨日は寝れなかったから今日は帰っ
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