八話:絶対強者と遭遇しました
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まだ高校生だろ!?」
回れ右をして帰ろうとしたが、がっしりと肩を掴まれて阻止されてしまう。
イッセーの奴……俺を道連れにするつもりか!?恥を知れよな!
俺も置き去りにしようとした?………子供に言ってもわかんないですー。
「すいません、こいつシャイな奴なんですよ」
「そうだったのかにょ。でもミルたんは何もしないから安心するにょ」
すいません、あなたの口癖とお名前で既に俺の頭は狂ってしまったようです。
どうなってるんだよ……何でその風貌で『にょ』が口癖で、名前が『ミルたん』なんだ?
どう考えても合わないよな?と言うか既に混ぜるな危険の領域に入ってるだろ!?
「えっと…それで今回はどんな願いを叶えて欲しいんですか?」
「そうだにょ!悪魔さんに叶えて欲しい願いがあるだにょ!!」
瞬間、ミルたんを中心に凄まじいエネルギーが放たれた。
思わず、身の危険を感じ身構えてしまうがミルたんの目をみて構えを解く。
どうしてかって?だって目がまるで子供のように純粋無垢なんだよ……
俺の身に危害を加えることはないだろうが……
この風貌にその目は間違いなく俺の精神に深刻なダメージを与えているよな?
はあ……帰ったら猫黒歌の猫耳で癒されよう。
それにしてもミルたんの願いってなんなんだ?
正直言って世界征服位ならその肉体だけで達成出来てしまいそうで怖いんだけどな。
さあ、ミルたん、お前の願いは何なんだ!?
「ミルたんを魔法少女にしてほしいにょ」
「「勘弁してください」」
思わずイッセーとハモってそう言ってしまうほどに
俺達の予想の斜め上のさらにその上をいく物だった………。
というか、魔法って普通は筋力が低いやつが使うもんじゃないのか?
あんたには無用の長物だよな?普通に魔法使うよりその剛腕で殴った方が強いよな?
あんたなら『絶拳』のさらに上位バージョンの技が放てるだろ。
俺が言うんだから間違いないさ。
「異世界にも行ってみたけど無理だったにょ」
異世界に行けたのかよ!?
というか、もしかして俺の世界にも来てたのか!?
正直もし来てたとしたらオリジンとクロノスでさえ、土下座して帰ってくださいって
言いそうだよな。
「悪魔さん!ミルたんにファンタジーな力をくださいにょおおおお!!」
『無理です!!』
そう言えるならどれだけ楽なんだろうな……はあ。
イッセーも同じような気持ちだろうが目の前の絶対的強者―――ミルたんの
機嫌を損ねるわけにはいかないので我慢する。
いや、『無理です』って言ったらあの剛腕で俺達の体が小枝のように折られそうなんだよ。
だから、ここはイッセーにしっかりと仕事を果たしてもらうしかない。
勿論、魔法少女にするこ
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