天下分け目の戦国MOVIE大合戦
ダンス会場襲撃
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
沢芽市のとある大ホールにて、一日限りの祭典が幕を上げた。
スポットライトが点き、バックミュージックが流れ始める。それに合わせて踊るビートライダーズの中には、チーム鎧武やチームバロンなど、咲たちリトルスターマインと縁浅からぬチームもある。
中央で踊れるのはランキングのベスト5まで。残念ながらそもそもランキング外のリトルスターマインは彼らと一緒に踊れない。
ベスト5入りしなかったインヴィットの城乃内、レイドワイルドの初瀬も待ちぼうけだ。
「うおーっ、かっけー!」
「ステキ――」
それでも咲たちは楽しんでいた。仲良しリトルスターマインだが、実はそれぞれにご贔屓チームが違う。例えばモン太はチームバロン、ナッツはPOPUP。それらが一堂に会して踊っているのだ。楽しくないはずがない。
それに、咲の出番は、ダンスの後にこそ控えている。
派手な音を上げて金銀の紙吹雪が飛んだ。ダンスが終わったのだ。
《ビートライダーズの諸君。ダンスで盛り上げてくれてありがとう!》
「……咲、出番」
「いってらー」
「がんばってね」
「さんきゅうっ」
咲はぴょこんとステージに飛び出し、中央に集まった男たちの輪に飛び込んだ。
「おっ。よう、咲ちゃん」
「紘汰くん、いぇいっ」
咲は紘汰と、続いて光実とハイタッチした。もっとも咲の身長差では、「ハイ」タッチというよりはただのタッチになったが。
《今日はビートライダーズによる、specialなゲームを生配信だ!》
今回の大会のメインはこれ。アーマードライダーを擁するチーム同士によるバトルロイヤルだ。
ルールは簡単。最後まで残っていた者が勝者となり、勝者のチームには大量のロックシードが贈呈される。
「今日は手かげんしないからね」
「うえっ。味方してくんねえのかよ」
「いーじゃん。せっかくゲームなんだから、たまにはちがうシチュをたのしみましょーよ」
咲は唇に弧を描き、自分のロックシードにいたずらっぽくキスした。
「紘汰くんとミッチくんが敵って、とってもすてきなシチュエーションだと思うわ」
「――確かにな」
紘汰もニヤリと笑い、ロックシードを構えた。
開錠されるロックシード。オレンジ、ブドウ、バナナ、ドングリ、マツボックリ、ドラゴンフルーツ。
「変身」
6人の声が重なった。それぞれのドライバーにセットされ、カットされた果実に対応する鎧が頭上に浮いた。
果実は彼らの頭に落ち、彼らを鎧った。
アーマードライダー鎧武、龍玄、バロン、グリドン、黒影、月花。トップランカーが擁するアーマードライダーがその場に勢ぞろいした。
そして、バトルロイヤルは始まった。
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ