暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0805話
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うして見ると、妙にアクセル君の趣味が偏っているように思えるんだけど」
「ですが、レモンさんやマリューさん、スレイさんの3人は別に普通ですわよ?」
「ふふっ、あの3人を普通と表現するのはどうなのかしら。出身はともかく、その能力はとてもじゃないけど普通とは言えないわよ?」
「千鶴さん……今問題にしているのはそういう事では無くてですね……」

 そんなやり取りを聞きつつも、思わず首を傾げる。
 別に俺の趣味がどうこうじゃなくて、俺が好きになった相手がたまたまそういう奴等だったというだけなんだと思うがな。

『ええ、シェリルさんは私の憧れの人です。シェリルさんのようになりたくて、私もこの世界に入ったんですから』
『なるほど、そうなると今の行方が分からない状態は不安では無いですか?』
『確かに不安ではありますけど、シェリルさんがそう簡単にどうにかなるとは思っていませんから。恐らく近いうちにひょっこりと姿を現すんじゃないかと思っています』
『ほう? もしかしてランカさんはシェリルさんがどこにいるのか知っているのですか? もしそうでしたら、是非とも聞きたいのですが』
『いえ、残念ですけど……けど、アイ君がシェリルさんは無事だって教えてくれますから』

 映像モニタに映し出されている人物がそう告げると、その背から体長2m程のバジュラが1匹姿を現す。
 いや、あの大きさでは隠れるというのは無理だから、カメラの撮影範囲内に入ってきたというのが正しいのだろう。

「え? ちょっと、あれって何? 魔法界の生物がこっちにいるの?」

 その人物……ランカの隣にいるバジュラを見て美砂が思わず声を上げた。
 そして美砂の声に俺の好みがどうこうと話していたあやか達も映像モニタへと視線を向け、驚愕の表情を浮かべる。
 だが、俺はそんな4人に小さく首を振ってから口を開く。

「安心しろ。別に魔法界のモンスターとかじゃない。あれがバジュラだよ。色々と誤解の末に俺達と戦った相手」
「バジュラ……」
「あらあら、まるで母親が大好きな子供みたいね」
「ちょっと、それは幾ら何でも……」
「いや、千鶴の言葉が正解だ」

 円が呟いた言葉に、首を振る。
 実際、アルトやルカ経由で聞いた話によるとあのバジュラは幼生体の時にランカに保護されて育てられていたらしい。
 グレイスにランカが誘拐された後にどうしていたのかは分からないが、それでもミュートスで行われたバジュラやバトル・ギャラクシーとの戦いの際には姿を現したところを見ると、バトル・フロンティアなりどこかに潜んでいたんだろう。
 恐らくはフォールド通信でランカを探していたと考えるべきか。

「しかも現在唯一人間側に残っているバジュラだから、その重要度は俺達シャドウミラーに勝るとも劣らないだろ
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