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こんなのもアリ!?
第三章
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第三章

「一緒にね」
「わかったわ。それじゃあその時なのね」
「僕も。大学合格するから」
「私もよ」
 知世は少し意固地になったような言葉になっていた。
「絶対に合格するから。その時によ」
「うん」
 こう言い合って約束するのだった。そうしてその二人の志望大学の入学テストの合格発表において。まず飛び上がったのは知世であった。
「私、やったわよ」
 そのミニの制服で跳ね回りつつ直人に告げる。二人の周りでは合格者の番号を見て悲喜こもごもであった。二人もまたその中にいるのだった。
「合格。したわよ」
「おめでとう。まずは知世ちゃんだよね」
「うん。後は」
「僕か」
 直人はここで顔をあげた。
「僕だけれど」
「直人君が受かったらね」
「わかってるよ」
 こう知世に対して言葉を返した。
「それはね。一緒にだよね」
「ええ。あの紙、届けにね」
 あの話に自然になるのだった。
「行きましょう、二人でね」
「そうだよね。二人でね」
「それでね。ずっと一緒よ」
 にこにことしているが切実な今の知世の言葉だった。
「それからね」
「わかってるよ。実は僕も頑張ったんだ」
「それはわかってるつもりだけれど」
 知世はここでその書いてもらった時のことを思い出していた。直人は彼女の話をよそにずっと赤本とにらめっこをしていたのだから。
「それでも。やっぱり」
「不安なの?」
「ええ」
 その切実さをさらに増して答えたのだった。
「不安じゃない?直人君は」
「実は僕もそうだけれど」
 彼はここでは正直に答えた。
「それでも。受かってるよ」
「合格してるのね」
「絶対。合格してるから」
 何とか自分の中にある不安を取り除きたいという気持ちもあった。だから言った言葉である。
「だからね。安心して」
「そうよね。直人君凄く頑張ったからね」
「うん」
 知世の励ましの言葉に頷く。
「だから。見てきて」
「僕が自分で見るんだね」
「こういうのは。自分で見るべきものよ」
 こう彼に告げたのだった。
「だからね」
「そうだよね。僕が受けたんだしね」
「だったら。余計に」
 そういうことだった。ここでは知世の言葉はしっかりとしたものだった。直人も彼女のそのしっかりとした言葉に頷いた。そうして今合格者の番号を書いたボードのところに向かった。そのうえで自分の番号を探すのだった。
 探し終えてから踵を返して知世のところに戻った。戻って来てみると知世はかなり心配そうだった。おどおどとして落ち着きがないようにさえ見えた。
「それで。どうだったの?」
「うん」
 知世は直人の顔を見る。その顔は穏やかに微笑んでいた。
「それじゃあ今からね」
「行くのね」
「約束だから」
 これだけで充分だっ
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