暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
蒼い翼特別推薦枠
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力してくれたから、何とか決まったんだけど」

今日の昼食会は七草会長の愚痴が止まらない独演会と化していたが、幸い俺達は脳量子波で会話しているので一見静かにしているけど実は結構お喋りしている。例えば最近の深雪の仕事や俺達の仕事についてだ。

「でも、選手以上に問題なのはエンジニアよ・・・・」

まだストレスとなりそうな、思考があったようで俺ら的にはこけるとこだけど。深刻そうだな、俺はあとから聞かされる事になるけど。

「まだ数が揃わないのか?」

委員長の問いかけに、会長は力無く頷いた。

「ウチは魔法師の志望者が多いから、どうしても実技方面に優秀な人材が偏っちゃって・・・・。今年の三年生は、特に、そう。魔法工学関係の人材不足は危機的状況よ。二年生はあーちゃんとか五十里君とか、それなりに人材がいるんだけど、まだまだ頭数が足りないわ・・・・」

「五十里か・・・・あいつも専門は幾何の方で、どちらかと言えば純理論畑だ。調整はあまり得意じゃなかったよな」

「現状はそんな事言ってられないって感じなの」

会長と委員長が二人揃ってため息をついているという珍しい光景を見るが、事態の深刻さがこちらにも伝わってくる。まあ今年度はこうなる事を予想していたから、九校戦が発足時からあった蒼い翼特別推薦枠が存在する訳だが会長も委員長もそれがあるのが気付いていないのか?委員長には既に言ってあるけど、もう忘れたのかそれとも今年度もないカードなのかと思っているのか。

「私と十文字君がカバーするって言っても限度があるしなぁ・・・・・」

「お前達は主力選手じゃないか。他人のCADの面倒を見ていて、自分の試合が疎かになるようでは笑えんぞ」

「・・・・せめて摩利が、自分のCADくらい自分で調整出来るようになってくれれば楽何だけど」

「・・・・いや、本当に深刻な事態だな」

本当に委員長は自分のCADを調整するのが、苦手のようだ。まあ風紀委員会の部屋に初めて入ったあの感じだと、片付けも下手だったし備品のCADも放置だったしな。疲労じみた冷たい眼差しを委員長に向けていたら充分深刻差が伝わった雰囲気を出す会長。生徒会室は本格的に、精神衛生上好ましくない雰囲気となっていた。俺らは教室に戻ろうと思ったがあれを言うのを忘れていたので、会長達の会話に割り込むかを待っていた。

「ねえ、リンちゃん。やっぱり、エンジニアやってくれない?」

九校戦前の修羅場で、昼休みも生徒会室に釘付けの市原先輩に会長から何度目かのアプローチが飛んだ。

「無理です。私の技能では、中条さん達の足を引っ張るだけかと」

何度目かの謝絶に沈没する、すっかり意気消沈してしまった会長に仕方がないから助け舟を出そうとしたら、中条先輩が言った事で俺が言うセリフを取
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