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SAO─戦士達の物語
MR編
百三十七話 大乱闘
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ダーを剣で弾き返す。彼の後ろにはナイツに突破されたギルドの前方に居たメンバーの残りが7、8名。全員が武器を構え、全力でリョウを警戒しているのが分かる、そのピリピリとした雰囲気に心地よさを覚えつつ、リョウは加えた煙棒を吐き捨てて踏みつける。

「すぅ……推ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

システム外スキル 《戦闘咆哮(ハウリング・ウォー)

第二ラウンドが、始まった。

────

「セール、ヴェルス──」
「やべ、ヒョウセツちゃん!!」
「ッ」
詠唱を始めたヒョウセツの下に、クラインの脇を抜けた一人のアサシンタイプの装備を纏ったプレイヤーが迫る。この場でパーティの回復役となるのは自分一人、其れを理解しているから、当然相手の前衛組、特に軽装のグループは自分を狙って来るのは初めから分かって居た。だから事前に、自分の護衛位置にはクライン、アウィン、アイリの三人だ。しかし……

『軍勢の数が多い……やはり三人では辛い物が有りますね』
迫る男を見ながら、アウィンは状況を分析する。初手の回復魔法で、キリトとレコンの体力はある程度回復させる事が出来た。個のペースでみて次に最初にHPが付きる可能性が有るのはレコンかアウィン、だが二人とも相当な腕前を持っている。少なく見積もっても120〜150秒は持つ筈だ。ならば……

「皆さん、申し訳ありません、ヒールが少しの間止まります!」
「了解だぜ!」
「わかったわ」
「はーいっ!」
「はいっ!」
「あぁ!」
言うと同時に、迫ってきたナイフをヒョウセツは“片手で逸らした”。

「なっ!?」
「はぁっ!」
正確にはナイフには触れていない。ナイフを吐き込んできた手首を右の裏拳で弾き、懐に入りながら自分から逸らしたのだ。そしてそのまま突っ込んできた相手の顔面に左の掌底。

「ぬぶっ!?」
「っ」
即座にバック宙で二回転して後方に下がると、右手を振ってアイテムストレージを出現させ即座にとあるボタンをタップ。

「なん、ぐぁっ!?」
「ひゅっ!」
次の瞬間、今日使っていたワンドが一瞬で姿を変え、細身の直槍に変わる。その切っ先を一瞬で相手に向けると、即座に三連突き。怯ませた所で相手が引き戻し防御に当てようとしたナイフを槍を水平に振って切っ先で弾く。と同時に手の中で槍を回転。ヒュンヒュン!と高音が鳴り響いたかと思うと、既に切っ先は相手の方に向いている。

「しまっ……」
「遅い!」
即座に白いライトエフェクトが槍の切っ先を包み、超速の八連突きが相手を襲う。

両手槍 八連撃技 《ガスタ・エクセ
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