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SAO─戦士達の物語
MR編
百三十七話 大乱闘
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別のようだ、キリトは微笑んで少し嬉しそうに言いうと、ユイの頭を指先で撫でた。と、其処にやや不機嫌そうな声が一つ。

「お幸せそうなのは結構ですけどね、リョウ?」
「げっ……あー……まぁ、なんだ。お前らもありがとな〜急に呼び出したのは……まぁほらあれだ。生徒会のよしみって奴で一つ」
引きつった笑みを浮かべながら、リョウは援軍に着てくれた四人の内、生徒会の二人(特にアウィン)にむけて片手を上げる。と、凄まじく良い笑顔でアウィンが言った。

「あら、我が校の生徒会は一体何時から貴方の武力的支援をする為の団体になったのかしら?」
「デスヨネー……」
「まーまー、アウィンもそんなに怒らない怒らない」
どうも収まって居ないらしいアウィンと相変わらずひきつった顔のリョウの間に、アイリが助け船を出す。こういう時リョウはアウィンを絶対になだめられないのでアイリに頼るしかない。

「そう言えば、大丈夫ですかね……?こんなに盛大に大手のギルドに喧嘩売った格好に……」
「あぁ、其れは大丈夫だ。こういう時の後始末は時々してきたし、クラインにも頼んである」
レコンの問いにキリトが答えると、即座にクラインが胸を張った。

「おうよ。キリトは昔っからこういうのは下手糞なんだよなぁ」
「俺はあんまりそういう繊細な交渉が得意なタイプじゃないんだよ」
「するにしても大体無茶苦茶だもんなぁ」
「兄貴が言うなよ!!」
何でもかんでもぶった切るくせして!等と言いながら突っ込むキリトに、再びリョウが笑う。と、不意にリョウの顔が傍らで黙って居たヒョウセツに向いた。

「おう、ヒョウセツも、悪かったな。まさか来てくれると思ってなかったんで。正直助かったぜ」
片手を上げながら近寄って言うと、ヒョウセツは口の端に小さな笑みを浮かべながら首を横に振った。

「いえ。偶然時間が空いていただけですので、どうかお気になさらず。それよりも、余り長居をしていると先程の連中がまた体勢を立て直してきかねません。先ずは移動するべきかと」
「ん、そうだな。うっしキリト!」
「あぁ!全員撤収!一度散開して、後は各々解散で頼む。事後処理が済んだら、また改めてお礼はさせてもらうから、俺の我儘に付き合ってくれてありがとう!」
「いえ。お世話になってますし」
「俺は酒でもおごってもらうかぁ!」
キリトの言葉に、レコンとクラインがそんな事を言う。とアウィンが真面目な顔で突っ込んだ。

「リアルでは止めなさいよ。桐ケ谷君は未成年なんだから。ま、気にしなくて良いわよ。文句は此奴に言うし」
「ちょ、おいおい……」
「あはは〜リョウ、ちょっと覚悟した方が良いかもね〜。私は楽しかったし、満足だけどね!!」
ニヤリと笑ってリョウを見たアウィンの視線にリョウがぴくぴくと頬を引きつらせる。そ
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