第二章
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今はじめて知る衝撃の事実だった。直人にとっては。
「僕のことが」
「そうよ。私でいいかしら」
「いいかしらって」
「あっ、結婚はね」
ここで頬を赤らめさせる知世だった。
「今すぐでなくていいけれど。できたら」
「そこまで思ってるんだ」
「だから。それで」
にこにことした顔と笑ってはいるが真剣なままの目はそのままだがそこにもじもじとしたものも見せていた。直人の返事を待ちわびているのがわかる。
「私で。よかったら」
「ううん、何て言うのかな」
直人もそんな知世を目の目にしてどう言っていいのか少しわからないがそれでも言葉を苦労しながら出した。
「今。受験だけれど」
「ええ」
「確か暁さんと僕って志望校一緒だったよね」
「わざとそうしたの」
こう答える知世だった。
「苦労して。それで」
「だったら。受験が終わった時にね」
「その時?」
「そう、その時にね」
また言う直人だった。
「返事をしていいかな」
「その時なのね」
「一緒に合格しよう」
直人の次の言葉はこれであった。
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