第三十四話 女の身体って結構大変
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。水着見に行きましょ、水着。……あれ、御坂さん、どうしたんですか?」
「……ん、何でもない」
俺がパジャマを購入して戻ってきたところで佐天さんから声を掛けられる。そして、御坂さんの様子にも気づいて尋ねるが、御坂さんは力なく返事をするだけだった。言っておくと、上条さんと御坂さんが話していた時、俺は会計中だったので上条さんと御坂さんとは少し離れた場所に居たのである。一応、俺の聴力で御坂さんと上条さんの会話は聞こえていたのだが、表面上は佐天さんと初春さんが離れ、続いて俺も離れた時に上条さんと遭遇していたことになるはずだ。
「佐天さんがどんな水着を買ってくれるのか楽しみだなぁ」
「えーっ、買いませんよっ!」
佐天さんが水着を見に誘ってくるわけだから何かあるのだろうと思ってもう一度釘を刺しておく。まぁ、良いのがあれば買うことも視野に入れては居るのだが、佐天さんのチョイスがとても心配である。
「まー、行ってみますか」
「そ……そうね、行ってみましょう」
俺が声を掛けると、まだ本調子じゃないみたいではあるものの御坂さんも応えてくれた。
「そう言えばアンタって何気にスタイル良いわよね」
「あ、御坂さんも思いますか。神代さんって何気にスタイル良いんですよねー」
水着を見に行くと言うことで俺の姿を一度じっくりと観察した御坂さんがつぶやくと、同じ事を学校で言っていた初春さんもすぐに同意する。今の姫羅の体型に関してはほぼ俺の理想で設定してあるので、これでスタイルが悪いと言われたなら俺のセンスが悪いと言うことになるわけだし、スタイルが良いと言われたことを当然と思うか良かったと思うか迷うところである。
「うん、その点はウチも良かったと思ってる。まぁ、騎龍が太ってるわけじゃないからデブになるっていう可能性は元から考えにくかったわけだけど、それでも自分で見て充分スタイル良いし満足はしてるわよ」
流石に自分で設定したからスタイル良くて当然などとは言えないので適当に返しておく。実際に騎龍の体型から考えても大幅に変化するのはおかしいだろう。まぁ、そうは言っても実質髪の長さとか骨格とか体重など、普通ならあり得ない変化をしているわけだから太っていたとしてもおかしくはないのかもしれないが、姫羅になった時の体型もそれほど違っていなかったのだから良しとしておこう。
「……後は胸がねぇ」
「なっ! 私よりも大きいクセに何言ってるんですか!」
最後にボソッと呟いた言葉に初春さんが反応する。どうやら初春さんは俺が「胸が無ぇ」と言ったように聞こえたらしい。
「いや、初春さんが思ってるのとは多分違うわよ」
「どう違うって言うんですか!」
「まあまあ、初春」
俺の発言に初春さんはヒート
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