第三十四話 女の身体って結構大変
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を利用してジャッジメントの仕事をしていたはずなのである。
「あ゛……それはその、あははは……」
「はぁ〜、やっぱりか」
思いっきり目が泳いでいる御坂さんの言い訳にならない言葉で、俺達三人は同時にため息をついていた。
俺達はセブンスミストに到着してエスカレーターで上に上がっていた。一階や二階は基本的に化粧品関係や大人用の服がメインで置いてあるので、上の階に行く必要があるのだ。なお、セブンスミストへ入る前に嫌な視線を感じたのだが、その視線は間違いなく爆弾魔という事で良いだろう。
「こっちこっちー」
真っ先にエスカレーターを駆け上がった佐天さんが俺たちを急かすように呼びかける。しかし、佐天さんは俺たちを待たずしてそのまま売り場の方へ向かって行ってしまった。
「初春さんは見たいものとかある?」
「うーん、特に何っていうのは決めてないです」
まだエスカレーター途中の俺たちも、佐天さんのことは完全にスルーで普通に会話をしている。
「それじゃー、神代さんは?」
「まー、ウチは全般的に……かなぁ。一通り見て回る感じで」
俺としては普通に女性としてのファッションセンスを磨きたいだけなので何を見ても良いのだが、このメンバーのファッションセンスって本当に大丈夫なのだろうかと少し不安になってきた。
「うーいーはーるー! ちょっとちょっとー」
「な、何ですか、佐天さん」
エスカレーターを降りたところで佐天さんから声を掛けられて、初春さんが佐天さんの居る売り場へと走って行く。
「じゃーん! こんなのはどうじゃ?」
「なっ! むりむりむりですっ! そんなの履けるわけないじゃないですかぁっ!」
俺からは初春さんの陰になって見えないが下着売り場なので、佐天さんは間違いなく初春さんに派手な下着でも勧めているのだろう。
「これなら私にスカート捲られても、堂々と周りに見せつけられるんじゃない?」
「うぅーっ、見せないで下さい! そもそも捲らないで下さい!」
俺と御坂さんも売り場に到着するが、佐天さんが持っていたのは派手なパンツだった。当然俺も姫羅なので女性用下着を着けてはいるが、下着を選ぶのにこのメンバーを頼ったら凄いことになりそうである。
「あらぁ、残念。あ、御坂さん、何か捜し物あります?」
佐天さんが初春さんに見せていたパンツを戻すと今度は御坂さんに尋ねる。
「えっ? そうねえ、私はパジャマとか」
「ああ、だったらこっちですよ」
急に振られた御坂さんが答えると、今度は初春さんが先導して売り場に向かっていく。
「色々回ってるんだけど、あんまり良いの置いてないのよねー……お」
初春さんについてパ
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