エピソード26 〜制裁タッグデュエル 前編〜
[8/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そんな野次の飛ぶ中、紫苑はため息を吐き、翠は口を手で抑え、笑いを堪えている。
「ふん、拍子抜けもいいところだ。小僧、よくカードテキストを覚えておくんだな。そのモンスターはロイドモンスターを生贄に捧げなければ効果は発動できぬ。」
迷宮兄弟も笑いを通り越し、逆に哀れむような表情をする。一方、翔達はニヤリと笑みを浮かべる。
「テキストをよく読むのはお前達だ!僕はキッチリとロイドを生贄に捧げたっす!」
「「「「「は???」」」」」
翔が声高らかに宣言をする。
「ま、まさか…………ネク"ロイド"・シャーマン……?」
その言葉の意味を皆、理解すると今度はどよめきが起こる。
「「ぬわぁにぃぃぃ!!??」」
迷宮兄弟も流石に驚きを隠せずに、声をあげてしまう。
「ぷ、プププ……あっはははははははは!!!」
そんな中で翠だけが楽しそうに笑い声をあげる。
「あははは。まさか本当にやるとは……。私もびっくりしたよ。あはは、みんなナイスリアクション過ぎ。」
「むしろ、あんなの本当にやるとは……。」
お腹を抱えて笑う翠となぜか呆れている紫苑。実は前日の相談の時に挑発の件とは、別にみんなを一泡吹かせてやろうということで翠が翔たちに吹き込んでいたのだ。
一本取られた迷宮兄弟は苦々しい表情をし、相手を睨みつける。
「蹴散らせ、アーマロイド!!|グラビティティ・レイズ!!」
フィールドの中央に空間を歪ませるほどの重力場が発生し、互いの場のカードを飲み込んでいく。迷宮兄弟が伏せていた二枚のカードは破壊カードである【聖なるバリアー ミラーフォース】、そして、カウンター罠である【アヌビスの裁き】であった。サイクロンや大嵐といったカードを発動させていたら、アヌビスの裁きの効果でモンスターを破壊され、大ダメージを受けていた。
「くっ、バックカードを破壊されてしまったが、きさまのモンスターでは、ゲート・ガーディアンは倒せぬ!」
負け惜しみなのか、破壊されない自信があるのか、いまだ余裕の態度を見せる迷宮兄弟。だが、完全にフラグである。
「僕は装備魔法【巨大化】をアーマロイドガイデンゴーに装備させるっす!このカードは自分のライフが相手よりも下の場合、装備モンスターの攻撃力を二倍にするっす!」
【アーマロイドガイデンゴー】☆8 ATK2700→5400
ずんずんと大きさを増し、大きさはゲート・ガーディアンを越し、天井につきそうである。
「よっしゃー!これで、ゲート・ガーディアンの攻撃力を超えたぜ!」
「バトルだ!【アーマロイドガイデンゴー】でゲート・ガーディアンを攻撃!イレクトリシティクラッシュ!!」
必殺の右ストレートがゲート・ガーディアンを捉え、粉砕する
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ