九校戦編〈上〉
吉田幹比古登場
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ど。渋い顔をしていたのは、エリカ達に対する事ではなく俺がエリカ達に言った事に関してだった。そいつは俺の呼称を何度も言い間違える。今の俺は国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークの大隊長兼司令官していた頃の織斑少将ではないと何度も言い直したけど、言葉では直っていても脳量子波では直していなかった。
「それにしても一真は落ち着いていられるんだね」
「何の事だ?」
「何って、エリカの格好を見ても全然動じていないからさ」
「ああその事か、動じる訳ないだろうに。俺には可愛い妹がいるし護衛の沙紀もいるが、外だと現代のドレスコード向きの服装だが家内だと露出度が多い服装を着る時があるからな。俺の母親とその護衛者もだけどな」
ブルマーは地味に動揺しないクラスだし、水着やレオタードよりかは大人しい方だ。それに俺の妹兼娘である深雪と家内だと妻だが外だと母親である深夜に護衛役の穂波さん、それと運転手役の結衣に深雪の護衛者の沙紀。桜花は月中基地支部にいて、IS訓練をするがたまに出撃の時はこっちに来させている。
「ああ・・・・確かに。深雪さんだっけ?入学式で彼女と後ろにいる護衛さんを見た時は、見とれるよりビックリしたよ。あんな綺麗な女の子が実在するなんて思わなかった」
「兄貴としてはどうなのさ?一真」
「それはそれで意見の一つとして受け取っておく、彼女にするなら是非と言いたいほどだな。でもまあ俺と深雪のブラコン度合は物凄いと小耳に挟んだぐらいだ」
そう言いながら幹比古は俺とレオを見比べた。身体は一回りレオの方が大きいし、手足の太さも見合うものだ、さっき一緒にプレーした感触では、敏捷性もそれほど差はないように見える。噂では一真は、蒼い翼から送られた諜報員じゃないかと噂が絶えないほどの強さを持っている。今はないが、入学当初は一真の目の前でウィードという差別用語を言い放つと逮捕されるという事が山ほどあったという。今では常習犯や未遂犯を捕まえるほどの地獄耳を持っているのと、高名な忍術使いかエレメンツ使いとも言われている。一真は魔法とはいえない力を持ち、体術や剣術では上の者はいないとも言われている。幹比古は一年前は神童とも言われる吉田家期待の星だったが、ある事故により失ってしまった「力」の差を埋めるために勉学や武術に真剣に取り組んだと言う。
「幹比古?どうしたんだよ、考え込んだと思ったら今度は戦闘態勢か?」
「あ、いや、・・・・・ゴメン、何でもない」
幹比古としては、決まり悪い思いで謝りながらも、友好的な雰囲気は何とかなった。俺や蒼太にここにいる体育教師は、俺の事で考えているに違いないと俺がそう言うと蒼太も体育教師も静かに頷いたけどな。そんで体育が終わった後は、微妙な空気になりながら着替えに行ったのだった。俺?俺はもちろ
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