九校戦編〈上〉
吉田幹比古登場
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たから、話題を変えるを止めたけど
な。
「まあね。所謂、幼馴染ってヤツ?」
「エリカちゃん、何で疑問形なの?」
「知り合ったのが十歳だからね。幼馴染って呼べるかどうかは、微妙なトコだと思うのよ。それにここ半年くらい、学校外では全く顔を合わせてなかったし。教室じゃずっと避けられてたしね、ま、その原因は護衛持ちの一真君が近くにいるからかもしれないけど」
会話に乱入してきたエリカは、そのまま俺達を放置して美月の質問に答える。その原因の一つが俺というのは納得がいく、護衛持ちに強い権限持ちの人間がいたら友達として話し合うレオ達と違って挨拶程度の方だとエリカが俺のとこにいたら話しかけるのに勇気がいると俺は思うのだった。それにいきなり話題振ってきたのですぐに返す力もあるからか、マイペースなエリカに合せているという感じでもある。
「一真君や蒼太さんはどう思う?」
「「幼馴染だと言える関係だと思うよ/幼馴染だと言える関係だと思われますね」」
同音口調で言った俺と蒼太だったが、少しだけ違う事であった。俺は友達としての会話を蒼太は護衛という事で年下の少女にも敬語を使う事だけだ。レオと幹比古が無言になる理由はエリカの格好であった。女子体操服だが、百年前と現代ではかなり違う。俺と蒼太は見慣れたモノでむしろ懐かしいなーと思った。西暦2095年現在におけるドレスコードは、公式の場に置いて肌を露出しない事を良しとしている。学校もまた公式の場として、夏冬関係なく上着着用が義務付けられている。百年前はクール・ビズと言って、夏期に環境省が中心となって行われる環境対策などを目的とした衣服の軽装化キャンペーンである。学生も仕事をしている者もスーツは上着無しノーネクタイで半袖シャツを着ているし、学生も同じく上着は無しでポロシャツか半袖シャツを着ていたが。
それは死語のように今の学生は上着を着てるし、女子生徒はスカートの下に肌の透けてないタイツか足首まで隠すレギンス着用が義務付けられているからなのか、俺や蒼太的には女子生徒のスカートが長いなという事を互いに話しては百年前の姿をしていたファッションをデータ化して纏めていたのを見ている時がある。このルールは何も体操着まで適用される事はない、運動系クラブのユニフォームは普通に手足を露出していてもそれが咎められる事はないし体育の授業中もこのドレスコードは通用されない。現に俺達男子も膝上丈のトランクスを穿いているし、美月も腿の半分を隠すスパッツ姿で2000年以降は女子生徒は男子生徒と同じズボンを穿いていた事を俺と蒼太は覚えている。あの時から生産は打ち切られていたが犯罪に使われたから、そうなったと言いたい。なのでエリカを見た時は、脚の付け根から、真夏の暑気に曝されている。パッと見半袖シャツの裾丈が中途半端なのか、下着
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