暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
新たなコアと親友と
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。ではこれで」

財布から400円を出し、おっちゃんに渡す。

「2挺使うかい?」

「はい」

おっちゃんはコルクの弾6発と鉄砲2挺を渡してくれた。

「これが簪の分な」

鉄砲1挺とコルク弾3発を簪に渡した。

そして俺は鉄砲に弾を装填し、あるものに狙いを定める。

「まさか、こんなところでガンメタライールを見つけるとはな。落とさせてもらうぞ」

コトブキヤ製のアーマードコアVIシリーズの限定品の1つであるガンメタライールを見つけた。結構希少なもので、俺は持ってない。

箱の上端に1発当てる。多少動くも、落ちなかった。

もう1発

1発目と同じ場所に当てると、今度は落ちた。

「っしゃあぁぁ」

一方で簪はでかいぬいぐるみを狙っていたが、なかなか落ちない。

「簪、手伝ってやる。合わせろ」

「…うん…」

簪がぬいぐるみの頭に当てる。ぬいぐるみはぐらつく。そこに俺が最後の1発を当てた。

ぬいぐるみはバランスを崩し、落ちた。

「兄ちゃんら、なかなかやるな。これじゃあ大赤字だよ」

おっちゃんはプラモとぬいぐるみをそれぞれ袋に入れて渡してくれる。

「俺に撃たせたのが運の尽きですよ」

それを受け取り、射的屋をあとにした。

それからたこ焼きを食べたり、金魚すくいをしたりと楽しんでいるうちに時間が過ぎて行き、花火の打上の時間になった。

川原に適当に腰掛け、花火を眺める。

そういえば花火って炎色反応を利用しているんだよな。

「なあ簪」

「…何…?」

「夏休みの間、あんまり付き合ってやれなくてごめんな」

「…毎週デートに連れていってくれただけで十分…」

「そうか…」

俺は簪をそっと抱き寄せる。

「しばらく、こうしてていいか?」

「…うん…好きにして…」

その日は最後の花火までずっとこうしていた。

夏休みの忘れられない思い出が1つ出来た。
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