新たなコアと親友と
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、あそこ以上の場所はないからな。それに最近、ファントムタスクの動きが活発化しているらしい。イギリスの新型が強奪されたって話もある。もしかしたら、お前や例の弟を狙って学園に襲撃してくるかもしれない。そういう時に、戦力は多い方がいいだろ?」
「イギリスの新型というと、サイレント・ゼフィルスか?」
「ああ。犯人は強奪したゼフィルスで駆けつけた部隊をあっという間に戦闘不能にしたとのことだ」
「初めて乗った機体でそれほどやるとは、かなりの手練れだな…」
「そうだな。だから俺がお前の護衛も兼ねて転入することにした」
「そうか。すまんな」
「いいさ。俺とお前の仲だろ。それに俺も彼女欲しいし」
「全く、変わらんな。お互いさ」
「まぁな」
俺と兼次はこの夏休みで、確実な実力を付けた。もはや、俺や兼次を倒せるのは織斑千冬や第二回モンド・グロッソ優勝者の彼女くらいだろうと言えるほどに。さらに兼次はνをセカンドシフトさせ[Hi-ν]へと昇華させていた。
機体の状態も万全。パーツ単位でオーバーホールをして、新品も同然の状態となった。
そして夏休みも残り数日となった。一部の学生は溜まりに溜まった夏休みの課題(笑)に頭をかかえているころだろうか。ちなみに俺と兼次、簪は8月上旬には全て終わらせた。本来的は7月中に終わらせる予定だったが、意識が戻ったのは7月末。解けても書き込むのは物理的に不可能な量だった。
夏休み最後の土曜日になる。今日は花火大会があったので、夏休みの最後の思い出作りに簪と一緒に行くことにした。
午前中に勉強を済ませ、昼食をとる。
待ち合わせの時間は14:00。まだ余裕はあった。
財布に10000ほど入れて、ズボンのポケットに突っ込んで家を出た。
待ち合わせ場所の公園に着いたときの時刻は13:35。少し早かったか。
ベンチに座って待っていると、浴衣姿の簪が来る。凄い似合っている。時刻は13:50
「…待たせた…?」
「いや、さして待ってない。つい3分前に来たところだ」
嘘だが、こう言った方が簪も気を遣わなくてすむ。
「それじゃあ行こうか」
「…あっ…」
簪の手を握り、花火大会のある川沿いに向かう。
ここから大体200mと近いところにある。
花火大会はまだだというのに既に多数の屋台が出ている。
まいどお馴染みの射的がある。3発200円か。
「おもしろそうだな。やってみるか」
「…うん…」
「おっちゃん、2人分お願いします」
「おう、兄ちゃん。その子は彼女かい?」
「そうですよ。羨ましいですか?」
「羨ましくないと言えば嘘になるが、俺もこれで嫁さんいるからなあ」
「ハハハ
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