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Gフォース〜正義の行方〜
第1話:新しい戦い
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ードは、メカニコングの半身をずらしてそれをよけると、エネルギーブレイドを使い足を切り裂いた。
 クモンガはオレンジ色の血を出して、大きく倒れた。
 メカニコングはその足で倒れたクモンガの胴体を踏みながらエネルギーブレイドを構えた。

「『このままだと死ぬぞ、諦めろ』と伝えろ。」

 ヒオは片腕をかかげながらフォードの言葉を伝えた。
 フォードは冷酷な目でクモンガをみつめた。
 ヒオは少し、悲しそうな顔をしながらフォードに伝えた。

「『死ね』だって・・・。」

 フォードは頭を横に振りながら、エネルギーブレイドをクモンガの胴体に突き刺した。
 クモンガは血を吹きだすと、動かなくなった。
 フォードの任務は終了した。
 大きくため息をつくと、フォードはヘルメットを外した。
 そして、シートにうなだれて座ると呟いた。

「いつまで、こうしなくちゃいけないんだろうな俺たち・・・・。」

 フォードはクモンガに少しばかりの同情をした。
 クモンガはもともとここに住んでいた。
 だが、人間を守るために死んでもらうしかなかった。
 そんなフォードをみつめてヒオは胸ポケットごしからフォードの体を抓った。

「いたいっ!」

 フォードは悲鳴をあげると飛び上がった。
 ヒオは笑いながらフォードをみつめた。

「そんな事しなくてもいいだろ・・・・。」

 フォードはあきれて笑った。
 そのやり取りを聞いていたビビアンも少し笑っていた。

「あんたがああ、しなかったらきっと村の人たちは死んでいたよ。」

 フォードは800m先にある寒村をみつめた。
 そこには光がまばらにあった。
 人が住んでいる。
 フォードは人を守ったのだ。

「そうだね、君の言う通りだよ。」

 フォードは少し、微笑んだ。
 すると無線上からビビアンの次の指令が入った。

「次の敵は太平洋上にある、客船よ。そこが海賊に襲われたらしいわ。」

 フォードは大きくため息をつくとヘルメットを再び頭に付けた。
 
 ゴジラとの戦い以降、怪獣被害は少なくなったがそれと反比例するように人間のテロリストや暴徒による犯罪が増えた。
 Gフォースは怪獣討伐以外にも、その任務を引き受けていた。
 だが、怪獣とは違い、そのほとんどは殺害することなく気絶させるだけで終わっていた。

 フォードはメカニコングの背中についたジェットパックを使うと、空中へと飛び上がっていった。





 同時刻、アメリカ、ワシントン。
 ペンタゴンの地下では巨大な四つのモニターが並んでいた。
 モニター状にはそれぞれ、違う国の人物がいた。
 その真ん中に、黒縁眼鏡をした灰色のスーツをした男性がいた。
 男性は大きなスクリ
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