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ロックマンX〜5つの希望〜
第四十二話 覚醒
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とって、遥か高みであり、また越えられぬ壁でもあった。
エックスとゼロは、その2人の最後にして、最高の作品であった。
2人は生まれながらに相争う宿命を課せられた。

ゲイト「思えば不思議な話だ…。本来なら殺し合うべき2人が、親友として互いを支え合っている……。2人の出生を考えれば…本来なら絶対に有り得ないことだ。」

ワイリーは世界を征服せんとした狂科学者だった。
ライトは友人であり、ライバルだった彼を止めるために、自らの息子、家庭用ロボット、“ロック”を戦闘用ロボットに改造した。
ゼロはロックマンを倒すために、最後のワイリーナンバーズとして造られた。
正義のロボット、“ロックマン”の称号はエックスに受け継がれている。
つまり、本来なら2人は戦う運命にあった。
しかし運命の悪戯か…2人は命を共にする親友となった。

エイリア「きっと…2人は宿命を乗り越えたのよ」

ゲイト「そうだね…それからエイリア。アクセルのことなんだが…」

エイリア「アクセルがどうしたの…?」

ゲイト「…新世代と旧世代の差はあれど、アクセルの内部機構とゼロの内部機構が酷似していたんだ…」

エイリア「え?」

ゲイト「これは、あくまでも推測なんだが……アクセルもワイリーナンバーズ……正真正銘、Dr.ワイリーの最後の作品ではないかと僕は考えている。」

エイリア「どういうこと?」

ゲイト「確信を持つようになったのはゼロとアクセルの内部機関と自己強化能力の共通点だよ」

エイリア「自己強化?」

ゲイト「エイリア、ゼロは戦う度に能力を強化することが出来る。その理由は何だい?」

エイリア「ラーニングシステムよね?DNAデータ等を解析することで自身の能力を強化する……」

ゲイト「アクセルのコピー能力も正にそれなんだ。アクセルはプロトタイプ故にコピーするためには倒したレプリロイドのDNAデータをコピーしなければならない。しかしそれを繰り返していくごとにアクセルの能力は強化されていく。こればかりは完全な新世代型にも同じプロトタイプのルナにもないアクセル固有の能力…。」









































月のシグマパレスの一室で室内に満ちていた光が消え、シグマは口を開く。

シグマ「かつて、世界を二分する2人の天才科学者がいた。1人はその頭脳を平和のために使い、もう1人は己の欲のために用いた……。奇しくも2人は最後に己の最高を自負するロボットをそれぞれ造り上げた……。」

詩を吟ずるように語ったのは、今から約100年も昔の伝説である。
2人の科学者が生きていた“過去の大戦”によって滅び
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